建築・建材展

建築・建材展 2020 | 2020年3月3日(火)〜6日(金) 東京ビッグサイト
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竹内謙礼の商ビズNOW(50)ネットと店舗、重心意識を。

 高知市にある帯屋町商店街で、「ホームページを見て来ました」というお客さんが8割を超える時計屋がある。腕時計と懐中時計の専門店「正美堂」。ガラス張りの工房が目を引く、おしゃれな店だ。

 今の店構えになる前は、腕時計の他にメガネやジュエリーを取り扱うごく普通の商店街のお店だった。2002年から始めたネットショップの腕時計と懐中時計の販売が好調だったことから、実店舗を専門店にリニューアル。店舗デザインをネットショップと同じブラウンを基調にした色合いでまとめる演出も施した。

 「古いお客さんには、昔のお店のほうが入りやすかったと言われましたよ」と社長の川村文乃さんは改装直後の様子を振り返る。しかし、店舗を改装したことで積極的にホームページで実店舗の紹介ができるようになり、サイトの情報はさらに充実。最近では、ネットショップの売り上げがコンスタントに月1000万円を超えるほどになったという。

 実店舗とネットショップのお客さんは、商圏も客質も全く違う。それを同じように取り込もうとするのは難しいと考えた方がいいだろう。今回の正美堂のように、どちらかに思い切ってかじを切る方が、特徴がはっきりしてお客さんにわかりやすい。

 しかも、特化した販売戦略が成功すれば、期待しなかった相乗効果が生まれる可能性もある。正美堂では、実店舗の売り上げも好調だ。特徴ある店づくりが他店との差異化につながったためで、特に年末年始には帰省客がひっきりなしに訪れるという。

(マーケティングコンサルタント)

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