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飯田GHD、海外開拓、米で割安住宅供給、ロシアに建材工場、100億円投資。

[ 2016年1月26日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 戸建て住宅最大手の飯田グループホールディングス(GHD)は米国やロシアなど海外での事業展開に乗り出す。現地企業と組み、米国で宅地開発に着手したほか、ロシアでは2年以内の住宅販売に向け建材工場を設ける。工場などへの投資額はまず、100億円を見込む。同社は低価格の土地つき住宅で成長したが、少子高齢化で国内市場は一段の縮小が見込まれる。海外でも割安感を出して顧客を開拓する。

 飯田GHDは割安な分譲住宅が主力の「パワービルダー」6社が2013年に統合し発足した。14年度の戸建て販売戸数は約4万1千戸で国内首位、売上高は1兆1881億円で3位。14年度に約88万戸だった国内の新設住宅着工戸数が30年度に53万戸まで減るとの予測もあるなか、積水ハウスなどプレハブ大手同様、海外事業に注力する。

 米国では傘下の住宅会社アーネストワンがアトランタに現地法人を設立。地場の建築会社と1月から住宅の建設を始め、まず年100棟を供給する体制にする。

 ロシアでは極東の中心都市ウラジオストク周辺で住宅の建築・販売を始める。このほどロシアの林業会社プリモルスクレスプロムに5億円を出資(出資比率25%)。ウラジオストク周辺に梁(はり)などに使う木材の加工工場を年内にも新設、日本にも供給する。

 東南アジアや中国市場も開拓する。16年度にもインドネシアに現地法人をつくるほか、傘下の東栄住宅で資材調達などを担うフィリピンの現法を活用。高温多湿や暴風雨、シロアリなどに強いコンクリートブロック住宅を両国で販売する。中国では1月にタイヤで移動できるトレーラーハウスを発売。一般住宅の建築・販売に必要な許認可の取得手続きも進める。

 現地の住宅関連企業のM&A(合併・買収)も進め、5年後に海外全体で数千棟規模の供給を目指すもよう。

 飯田GHDは部材の一括仕入れやCAD(コンピューターによる設計)データの入力を人件費が安い東南アジアへの外注などでコストを低減。国内では2千万〜3千万円台を中心に住宅を販売している。海外でも価格を平均的な所得層が無理なく買える水準に抑え、将来は海外売上高を1千億円規模にする考えだ。

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