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東京版シティーこの地に――高さ390メートル再開発、三菱地所が始動(NewsFocus)

[ 2017年4月18日 / 日経産業新聞 ]

 三菱地所が東京駅北側の常盤橋街区で計画している高さ約390メートルに及ぶ日本一の高層ビルの建設プロジェクトが動き出した。17日、最初の1棟の新築工事に着手。全て完成するのは2027年度だ。東京都は東京駅周辺を世界的な金融集積地域とする構想を掲げており、プロジェクトはその一翼を担う。都市間競争が激しさを増すなか、10年越しの挑戦が始まる。

 東京都の「東京国際金融センター」構想は、大手町・丸の内一帯から東京証券取引所がある兜町周辺を金融やビジネスの交流拠点にすることを狙っている。経済規模では他の世界都市をしのぐ東京だが、金融拠点としてはロンドンやニューヨークの後じんを拝する。金融を強化すれば経済が活性化し、都市の魅力が高まるとの筋書きだ。

 三菱地所のプロジェクトは、主にインフラ面で「東京改革」を支える。敷地面積3・1ヘクタールに及ぶ大規模な再開発で、IT(情報技術)で金融の利便性を高めるフィンテック企業の集積拠点を目指すほか、ビジネス交流施設、展望機能を持つ観光施設としての活用を検討している。

 今回着手したのは、計画の4棟のうち、下水ポンプ所や事務所などを備えたD棟。地上9階、地下3階建てで、延べ床面積は約3万平方メートル。21年12月の完成を目指す。

 三菱地所の平井幹人常盤橋開発部長はD棟について「東京の国際競争力の強化、都市を支える重要なインフラの更新という2つの意義がある」と話す。実はD棟の下水ポンプ所は、1964年から稼働している東京都下水道局の設備を更新する意味もある。今の下水ポンプの機能を維持しながら建設を進める難工事で、初手から技術力を試される。(加藤宏一)

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