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イッセイミヤケ、イタリア初の旗艦店、歴史建造物で空間演出、独創性で存在感高める。

[ 2017年4月21日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 【ミラノ=吉田知弘】「イッセイミヤケ」はミラノに3月15日、イタリア初の旗艦店をオープンした。重厚な建物をデザイナーの吉岡徳仁氏が現代的な内装で彩り、主軸のイッセイミヤケをはじめ、10ブランドを取りそろえた。ファッションとデザインの独創性で本場イタリアで存在感を高めている。

 パリに並ぶファッションの中心地であるミラノだが、日本のブランドが旗艦店を構えるのは珍しいという。高級ショッピングエリア、モンテナポレオーネ通りに隣接した19世紀初頭の建造物を18カ月かけて修復、改装した。総面積約800平方メートルの2階建てに約500平方メートルの売り場面積を擁し、全世界のイッセイミヤケの店舗でも最大の広さとなる。また歴史的建造物に店舗を構えるのも、同ブランドで初めての試みだ。

 店内にはいるとまず目に付くのは円盤型のアルミニウム彫刻を大胆に配した1階天井部分だ。内装を担当した吉岡徳仁氏は「イッセイミヤケのものづくりの概念に沿うように、最新技術と手仕事の融合を空間で表現することに集中した」。重厚な建造物と、近未来をイメージさせるアルミニウムを対比させる空間を設けたという。

 各階のコーナーごとにテーマカラーがある。1階は緑、2階のレディースはオレンジ、メンズはブルーと、それぞれ自然のエネルギーを象徴するような色で空間を彩っている。

 2階中央スペースの天井は改装中に建設当時の装飾を発見し、三宅一生氏の意向で上塗りすることなく、本来の色と装飾を保存した。また1階奥の中庭部分となる石畳も、同氏の「訪れる人に建物の歴史を感じて欲しい」との意志を尊重し、床として残している。

 イッセイミヤケにとってイタリアは欧州1位の売り上げ国で、欧州全体の50%を担っている大きな市場だ。現地のジョルジアーナ・ラヴィッツァ広報担当は「これまで店舗がなかったことが不思議なくらいだ」と話す。

 ミラノの人々は今回の旗艦店オープンを歓迎している。「市民も知らなかった街の素晴らしい建物を見いだすきっかけにもなった」と話す人もいた。

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