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壁紙のはがれ・床のへこみ...、家のキズ、短時間で補修、ダスキン。

[ 2017年5月29日 / 日経産業新聞 ]

 ダスキンは住宅の小規模な傷などの補修サービスを9月から本格的に始める。はがれた壁紙、床のへこみや擦り傷などを短時間で直す。自宅に気になる傷があっても工務店などに頼みづらい人は多いとみて、掃除サービスの顧客などに売り込む。FC(フランチャイズチェーン)店向けの従業員教育制度も整えており、来年度には全国展開する計画だ。

 「ホームリペア」というサービス名で、まず関東と関西エリアで始める。ペットなどがはがした壁紙や、家具を動かした際の床のへこみ・擦り傷などが対象。東京と大阪の計5店舗で試験提供しており、「築20年未満の住宅を持つファミリー層などから好評を得ている」という。

 料金は傷の大きさなどによって異なり、10センチメートル程度の壁紙のはがれは1カ所あたり1万9440円とする。2時間程度で補修できる。試験サービスを始めるにあたり、外部から専門家を雇用。従業員に補修技術などを伝えている。さらに、ダスキンが自社開発したペイント剤やパテを使用。市販商品に比べて色の調整がしやすいなどの利点があるという。

 本格展開にあたって社内の教育体制も整備した。サービスを始めるFC加盟店の担当従業員は、大阪のダスキン本社で13日間の研修を受ける。その後は6週間にわたって自らの担当地域で現場実習し、最後に1泊2日の合宿を経て認定を受けるとサービスを提供できるようになる。一連の教育を通じて全国のサービス水準を平準化する。

 関東と関西の17の加盟店でサービスを始め、初年度に計1億円程度の売り上げを見込む。利用者からの反響などを見極めながら、来年度には全国展開する計画で、5年後に15億円程度の売り上げを目指す。

 住宅や小さなオフィスの傷の補修は地域の工務店に依頼するか、消費者が自ら手掛けるケースが多い。ただ、工務店などでは「小さな傷でも見積もり額が高くなり、あきらめる人も多い」という。ダスキンはエアコンなどのクリーニングや家事代行などのサービスでなじみがあるうえ、料金を明示することで頼みやすくする。

 ダスキンの2017年3月期の連結売上高は1618億円と前の期を2%下回った。「ミスタードーナツ」など売り上げの4分の1程度を占めるフード事業の不振が響いた。一方、主力のクリーン・ケア事業はほぼ横ばい。今春には外国人による家事代行サービスを始めるなど同事業の強化に力を入れる。

 ただ、人手不足の広がりから、同社でも繁忙期に人が足らずに掃除の予約を断るケースも出ている。今回のサービスは壁に色を塗るなど一定の専門性が生かせることもあり、新たな人材の採用にもつながると期待する。

(出口広元)

【表】ホームリペア事業の料金例   
傷・劣化の程度             料 金 
壁紙のはがれ(10センチメートル大)  19440円 
壁紙の張り替え(5平方メートル)    41040円 
壁のペイント(10平方メートルまで)  30240円 
床のえぐれ(10センチメートル大)   19440円

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