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大型風車の建設装置、大林組など、施工場所や工費削減。

[ 2017年5月26日 / 日経産業新聞 ]

 大林組と巴技研(東京・中央、兼沢敏之社長)は風力発電所の風車を建設する装置「ウインドリフト」を開発した。国内では出力3000キロワット級の大型風車が増えているが、組み立てには大型クレーンや広い施工場所が必要だった。新装置は油圧ジャッキの採用で大型クレーンが不要になる。レンタル料や運送料の削減などで工費が10〜20%圧縮できるという。

 同装置は建設地で足場を組み立てて使う。油圧ジャッキを動力に、風車のナセル(発電機)やブレード(羽根)などを引き上げる仕組みだ。

 また、従来の工法では地上でブレードを組み立てていたため広大な施工スペースが必要だった。

 新装置では、地上10メートル程度で組み立て、それから上部へ引き上げることが可能。立木など地上の障害物をかわすことができるため、施工場所が最大30%削減できる。建設地の伐採など準備工事も減らせるという。

 これまで3000キロワット級の風車の設置には、組み立てや取り付けに1200トン級の大型クレーンが必要だった。ただ、大型クレーンは国内には数台しかないため調達が難しく、現場への搬入も容易ではなかった。

 大林組はグループで初の風力発電事業「三種浜田風力発電所」(秋田県三種町)の建設でこの装置を使用し、約10%のコスト削減を実現した。今後は建設事業の受注拡大につなげる。

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