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清水建設など、余剰電力で水素エネ、住宅・ビルで導入へ。

[ 2017年6月9日 / 日経産業新聞 ]

 清水建設は産業技術総合研究所と共同で、建物に備え付けで設置するタイプの水素エネルギー利用システムの実証運転を始めた。太陽光発電の余剰電力で水を電気分解して作った水素を貯蔵する。2018年3月までの実証試験で技術を確立し、20年にマンションやビルなどの建物や街区などでの導入を目指す。

 実験設備は産総研の福島再生可能エネルギー研究所(福島県郡山市)に設置した。システムは太陽光発電の設備や水の電解装置、水素を貯蔵する装置などで構成する。太陽光発電の余剰電力で製造した水素を特殊な合金を利用して蓄え、必要な時に酸素との化学反応で電気や熱を取り出す。

 電気を蓄電池にためた場合には一部が放電によって減少する。水素を合金に吸わせて貯蔵すれば損失なく備蓄することができ、効率的にエネルギーを利用できると期待している。今後の実証運転で性能を詳細に検証し、必要な制御技術などを確立したい考えだ。

 実験設備は延べ床面積が1千平方メートルほどの建物での利用を想定した規模にした。今後はシステムを構成する機器の容量も増やす考えだ。

 清水建設と産総研は16年2月に約2億5千万円を投じて水素利用システムの確立に向けた共同研究を始めた。同年11月には設備の建設に着手し、今年4月に完成。5月から準備運転をしていた。

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