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高見沢高見沢秀茂社長――建設・生活関連など多角化、リスク分散・相乗効果狙う(トップの戦略)

[ 2017年6月8日 / 日経産業新聞 ]

 土木工事や生コンクリートなど建設関連、ガソリンスタンド運営や自動車販売などカーライフ関連、ボトルウオーターの宅配やチーズの販売など生活・住宅関連の3事業を長野県内で手掛けている。多角経営の利点は2つある。1つは各業界で好不況の波が違うため収益が安定しやすいこと。ある分野が落ち込んでも他の分野でカバーできる。企業全体でみると安定して成長できる。

 もう1つはシナジー効果だ。住宅建設の際には土地を造成する重機を他事業から融通できる。営業車は自社のガソリンスタンドを使ってコストを抑えられる。

 事業拡大へM&A(合併・買収)も進めている。今期は松本市で不動産業を営むセイブと、上田市周辺でガソリンスタンドを営業する上燃の2社を買収した。ともに長野市周辺で営む事業を他地域に広げるための買収だ。両社とも地元で存在感がある企業。実績がある企業を買収することで、ノウハウや人材を生かしながら事業拡大に取り組んでいる。

 今後も少しペースを落としながらM&Aを検討したい。こうした事業拡大を通じ2019年6月期に単体で売上高270億円、経常利益7億円を目指す。

 「お客様のため」という発想は大切だが、取引先の過度な値下げ要求を容認したり社員に過剰な負担を強いたりすべきではない。適正な利潤を追求し、従業員や社会に還元するのが企業のあるべき姿だと考えている。

 課題は知名度だ。採用では売り手市場の様相が強まるなか、なかなか人材が集まらない。PRを目的に、改修を機に本社ビルの名前を「長野ダイヤモンドビル」から「高見沢ダイヤモンドビル」に変えた。まずは名前だけでも知ってもらいたい。(長野支局 佐伯遼)

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