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蔦屋独自家電、住宅に標準装備、高付加価値品の新たな販路に、CCC、まず「LGスタイラー」。

[ 2017年8月9日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は家電製品の住宅向け販売を始める。運営する家電専門店「蔦屋家電」が独自に扱う商品をマンションの標準仕様に組み込む。第1弾は韓国LGエレクトロニクスが開発した衣類のしわや臭いを取り除く機器。通常、住宅の標準仕様になる家電はエアコンや食洗機などが多い。CCCは高付加価値家電の新たな販路として住宅向けの販売に乗り出す。

 住宅向け販売ではマンション開発を手掛けるプロパティエージェントと提携する。10月の竣工を予定する少人数世帯向けマンション「ヴァースクレイシア銀座東」の全22戸に標準仕様として、LGエレクトロニクスの衣類リフレッシュ機「LG styler(スタイラー)」を納入する。CCCが扱う家電が住宅の標準仕様となるのは初めて。「今後2年で200戸に広げる」(プロパティエージェントの野呂田義尚常務)方針だ。

 LGスタイラーはハンガーにつるした衣類に蒸気をあてて、しわや臭いを取り除く仕組み。2011年から韓国や欧米で販売し、日本では17年1月にCCCが初めて「二子玉川 蔦屋家電」(東京・世田谷)やインターネット通販で取り扱いを始めた。個人向けやホテルなどでの業務用の利用を想定し、店頭実勢価格は税別22万8000円。3月以降はビックカメラなど家電量販店も取り扱いを始めている。

 CCCは「蔦屋家電限定モデル」とし、通常のLGスタイラーと形状やカラーバリエーションが異なる商品を国内で独占販売。CCC、LGエレクトロニクスともに販売台数は明らかにしていないものの、「花粉を落とす機能などもあり、幅広い世代が購入している」(CCC家電企画事業部の武井総司部長)。

 LGスタイラーについて、CCCは「コンセプトが合えば、ほかの住宅向けにも販売する可能性はある」(武井部長)。独自機能を備えたほかの高付加価値商品についても店頭販売に加え、住宅向けなど法人向け販路の開拓を検討する方針だ。

 住宅と家電を組み合わせた販売手法は家電量販最大手のヤマダ電機も相乗効果を模索。住宅メーカーのエス・バイ・エル(現ヤマダ・エスバイエルホーム)を傘下に収めたほか、6月には家具や雑貨を中心に扱う新型店の展開も始めている。ヤマダの社外取締役を務める得平司氏(家電市場コンサルティング会社、クロス=東京・港=社長)は「(あらゆるモノがネットにつながる)IoTの発展などもあり、住宅と家電の需要をセットで狙う取り組みはさらに増える」とみる。

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