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大建工業、壁材、デザイン性で勝負、天井・床と一体感、国内増産も視野。

[ 2017年8月16日 / 日経産業新聞 ]

 建材大手の大建工業はホテルや住宅に使う壁材の販売を強化する。機能性に加えてデザイン性を強調した商品を相次いで投入。高いシェアを持つ天井材や床材と一体になった高級感のある室内などを提案する。工務店などには発注業務が簡単になる独自ソフトも提供していく。2018年度には壁材の売上高を16年度の2倍の30億円に引き上げる。

 住宅向けのドアや床材の主力ブランド「ハピア」として、壁シリーズの「ハピアウォール」を投入した。これまでは「傷に強い」「フックをつけやすい」といった機能面を前面に出していたが、新商品では「レザー調」「木目柄」など質感を重点的にアピールする。間接照明などで陰影を楽しめる立体的な「ふかし壁」も提案する。

 工務店や設計事務所向けには、壁の寸法を入力するだけで必要な部材や数量をウェブ上ではじき出す独自ソフトを提供する。施工主向けの専用カタログも用意し、完成時のイメージを持ちやすくする。

 ホテルなど商業空間向けの不燃壁材「グラビオ」の品ぞろえも約2倍に増やす。従来は木目調の製品が中心だったが、鏡面加工した石目柄で高級感を出した商品を30種類以上加えた。デザイン性の高い家具やインテリアとも組み合わせやすくする。高級ホテルの改装需要などを取り込みたい考えだ。

 多くのマンションやホテルでは白や淡い色を基調として、平面的なシートを貼った内装が多い。ただ、デザイン性を重視した海外の雑貨や家具ブランドが相次ぎ登場しており、「無機質な空間に暮らすことにみな飽きてきている」(億田正則社長)と見る。

 億田社長は「試作品段階では大手住宅メーカーの反応もいい」と強調。新製品の売れ行き次第では、10億円規模を投じて国内工場の設備を増強することも視野に入れている。

 大建工業の17年3月期の売上高は1688億円で、前の期とほぼ横ばいだった。主力の住空間事業などで売り上げは伸び悩んだが、防音機能の付いた床材など新製品効果もあって、利益は過去最高を更新した。

 今後も成長が期待できるとみる宿泊施設向けの内装建材などを積極的に投入。住宅に加えて公共・商業施設向けに拡販していきたい考えだ。

(川崎なつ美)

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