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壁面緑化、維持費15%減、肥料含む水循環で、大成建設・中国電。

[ 2017年8月15日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 大成建設はビルなどの壁に植物の鉢を配置して生育する壁面緑化システムで、維持管理作業を軽減できる新方式を中国電力と共同開発した。従来はかけ流していた水を装置内で循環させるなどで、効率よく植物を生育させることができる。運用コストを従来方式に比べて15%削減できる見込みで、2018年度の実用化を目指す。

 従来方式は壁面に設置したプランター(鉢)に水をかけ流すのみで、肥料は手作業で供給する必要があった。新システムでは肥料を含む水を給水管を介してプランターに給水する。給水管はプランター間をつないであり、ポンプで給水と排水をすることで、全てのプランターに水が行き渡る。回収した余剰な水は再び給水に回せる。

 このほど、つる性植物で実証試験し、生育状況の良さについても確認した。従来方式ではプランターを1メートル間隔で置かないと壁面全体を覆うことができなかったが、新システムでは植物が良く育つため2メートル間隔で済む。プランターの設置数を減らせるうえ、水の使用量も減らせる。人手作業も軽減できるとみる。

 壁面緑化は都市部の温度上昇を防いだり、二酸化炭素(CO2)排出量を減らしたりする目的で設置する例が広がっている。国土交通省によると15年度の壁面緑化の施工面積は約5万5000平方メートルで、2000年度以降の累計施工面積は約74万平方メートルに達している。大成建設などは維持管理のしやすさなどをアピールしてビルのオーナーなどから積極的に受注していきたい考えだ。

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