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サトコウ、高層建築、工期半分に、三井住友建設と新工法、現場作業員も8割減。

[ 2017年10月19日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 鋼材・建材販売のサトコウ(上越市)は三井住友建設と連携し、ホテルやマンションなど高層建築向けの新工法を共同で開発する。施工期間を従来の半分に短縮できるほか、現場作業員も8割ほど削減できる。建設業界は首都圏の再開発が活発化し、慢性的な人手不足が問題となっている。工場で多くの作業を済ませる新工法を売り物に受注を拡大する。

 両社が開発したのは高層ビルを支える柱や梁(はり)、部屋などを工場内で仕上げてから現場で組み立てる「スクライム―サット工法」。鉄骨の切断や組み立てなどの現場作業が不要となる。悪天候による作業日程のずれ込みを防げることもあり、施工期間を従来比で50%削減できるという。

 サトコウは独自技術「サット工法」を生かし、部屋の内外装を作り上げる部分を担当。上越市内の工場でホテルなどの居室の電気配線や内装、外装まで仕上げる。その上で、1つの部屋を1単位のユニットとして運んで現場で組み立てる。

 1ユニットの大きさは縦10・5メートル、横3メートル程度。ユニット同士を組み合わせ、仕切りとなる部分を取り外せるため「ニーズにあった広さの部屋を造ることができる」(佐藤憲二社長)という。

 あらかじめ製造したコンクリート部材を現場で組み立てる三井住友建設の工法に適合させるため、ユニットの鉄骨は従来よりも3〜4割ほど軽量化する。サット工法だけでは耐震性などの問題から9階建てまでの採用が限界だったが、三井住友建設と組むことで20〜30階程度の高層建築まで対応できるようにした。

 新工法を活用すれば「作業工程のほとんどを工場に移管できる」(同)ため、現場作業員の数を8割削減できるという。

 サトコウは三井住友建設とともにホテルや高層マンションなどの共同受注が増えることを見越し、約1億円を投資する。18年までに工場の作業工程の一部を自動化し、予想される熟練工の不足に対応する。同社の17年3月期の単独売上高は57億円。20年3月期までに14%増の65億円を目指す。

 2020年の東京五輪・パラリンピックを控えた首都圏の再開発で建設需要は高まり、人手不足が深刻な状況になっている。厚生労働省によると、8月の建設業の新規求人(原数値)は前年同月比で8%増と13カ月連続で増加している。

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