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次世代技術特集――VR躍動、仕事に革新、見える化、大東建託が完成予想図。

[ 2017年11月27日 / 日経産業新聞 ]

 大東建託は新築マンションやアパートのオーナー向けに、計画している建物が建設予定地に建っているかのように見える拡張現実(AR)システムを導入している。メガネ型端末を装着して予定地を眺めると、コンピューターグラフィックス(CG)で作られた完成図が実物大で示される。オーナーが物件完成時の姿をイメージしやすくなる。

 オーナーが同社のマンションやアパートを建設する際、外装や内装が固まったところで完成予想図のCGを作る。そのデータを米マイクロソフト社製のメガネ型端末に送る。屋外で端末を装着すると、現場に建っているかのように端末内に映し出される。イメージがオーナーの予想と違っても、調整しながらイメージ通りの物件を作れる。

 従来はCGで作った予想図をパソコンで表示したり、紙などに印刷したりしてオーナーと設計を詰めていた。AR技術を活用することによって、周囲の建物や景色などとどれくらい溶け込んでいるかや、隣り合う物件との対比、日当たりなどについて具体的に確認できるようになった。

 端末の導入コストは1台30万円程度。マンション1棟のCG製作に十数万円かかる。今後、首都圏などの大都市圏を中心に試験的に導入。全地球測位システムなどと連動させて位置の調整精度を上げるなど性能を向上させ、全国で利用することを目指している。

 設備工事大手の新菱冷熱工業は米マイクロソフトの「ホロレンズ」を使い、室内の気流を見える化する技術を開発した。ホロレンズに内蔵されたコンピューターに気流のシミュレーションデータを取り込めば、ゴーグルに気流の方向や風速の映像が出てくる。

 例えば、空気の流れを見て風の強さを調整したり、吹き出し口の位置を変えたりするといった提案に使える。ソフトウェアクレイドル(大阪市、久芳将之社長)との共同開発だ。

 新菱冷熱はオフィスや、工場のクリーンルームの空気の流れを分析してきた。これまで難しかったのは、複雑になりがちな分析結果をイメージ通りに工事発注者に伝えることだった。ホロレンズの導入によって分かりやすく提案できると期待している。

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