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フクビ化学、住宅建材を海外で増産、ベトナムで能力3割増、米も増強、国内縮小に備え。

[ 2017年12月13日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 フクビ化学工業は海外工場の住宅建材や家電用部材の生産能力を拡大させる。受注増のベトナム工場は3割増やすほか、米国で追加投資をした。投資額は非公開だが2018年3月期の設備投資額19億円強の一部を充てる。主力の住宅建材は国内市場が中長期的に縮小する見通し。海外強化で将来は連結売上高の海外比率を現在の4%から10%まで引き上げる。

 ベトナムではドンナイ省にある樹脂製品工場の生産ラインを11月に1本、18年1月にも1本増設し8ライン体制にする。家電用部材などの産業資材や住宅建材を受注に応じて生産。製品は毎月変わるが、1ラインあたりの生産力の目安は年間100トン程度だ。

 OEM(相手先ブランドによる生産)を中心に取引先の東南アジア工場や日本向けに出荷。13年に進出してから、昨年まで6ラインで操業していたが、17年4〜9月期に黒字化を達成。八木誠一郎社長が「苦労した」という現地の気候にあった原料配合が整い、販路の開拓も進んできたため増設を決めた。

 現在の工場は賃貸で延べ床面積は約2400平方メートル。今回のライン増設でほぼ全面を使用することになる。納品先の企業が東南アジアへ生産拠点のシフトを進めており、今後も受注の伸びが期待できるため、自社工場の新設も検討中だ。

 米国オハイオ州の工場ではコンクリート板の施工部材や断熱材の固定枠、窓枠といった建材が好調で、17年4〜9月期に2ライン増設し、20ライン体制にした。

 生産能力の目安はベトナム工場と同じ、1ラインあたり年間100トンという。米国でもさらなる増産が視野に入っており、将来の海外比率10%達成時も海外分の5割は米国が占める計画だ。

 一方、16年7月に進出したタイは道半ばだ。黒字化は当初計画より半年程度遅れ、19年3月期になりそうだ。自動車の樹脂製ダクトなど、加工数の多い高付加価値製品の販路開拓を急いでいる。

 タイは1988年に進出し、14年に一度撤退した。同社は「過去の販路には頼れない」と話し、手探りの操業が続く。

 フクビ化学の18年3月期の連結売上高は、前期比1%増の401億円を見込む。国土交通省の調査では10月の住宅着工数は前年同期比で4・8%減と4カ月連続減少している。

 国内ではリフォーム市場や産業資材の拡販を進めつつ、海外市場の開拓で持続的な成長への道筋を模索している。

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