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日本興業、車道対応コンクリ製品、荷重分散の新構造ブロック、デザイン重視、景観に配慮。

[ 2017年12月20日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 コンクリート製品製造の日本興業は歩道への設置が主流のコンクリートブロックで車道にも対応できるタイプの新製品を開発した。独自の凹凸構造で耐久性を高め、トラックなど重い車両が通過してもずれが生じにくくした。景観にこだわる商業地域などに設置できるようデザイン性も重視。他社への生産ライセンス供与も検討して製品の知名度と供給力を高め、需要を掘り起こす。

 新製品「ストロングペイブ」はブロック同士をかみ合わせ耐久性を高めるインターロッキングブロックと呼ぶタイプのコンクリート製品。1個当たりのサイズはおおよそ縦20センチメートル、横10センチメートル、高さ8センチメートルで、重さは3・6キログラムだ。

 ブロック側面の下部に凹凸を設け強固にかみ合う構造とした。垂直方向にかかる荷重を連結するほかのブロックに分散し、ずれを防ぐ。水平・垂直の3次元方向に強く、車道にも導入できる。本社工場(香川県さぬき市)内の試験で1カ月間にトラックなど約3千台を通過させても異常はなかったという。

 一般的な長方体の製品は、トラックなどが通過するとブロック1点に垂直方向の荷重がかかり陥没したりするケースがある。そのため、重い車両が通らない歩道などに用途が限られていた。

 新製品は用途に応じ保水や遮熱などの機能を付与できるうえ、着色も可能。横一列や縦・横交互に並べることで異なる模様を表現でき、景観に合わせた施工が可能だ。

 特殊な構造のため、通常の型枠では製造できないが「研究開発に約3年費やし、専用の製造装置を設け量産できる体制を整えた」(多田綾夫社長)。輸送コストを抑えるため、四国周辺には本社工場から、首都圏には北関東工場(茨城県北茨城市)からそれぞれ供給する予定。今後、データの蓄積を進め、数値などで耐久力を裏付ける。

 インターロッキングブロックの市場は縮小傾向という。新製品の耐久性やデザイン性をアピールし、商業施設や港湾など景観を重視する施設に売り込む。アスファルトで舗装されていた車道部分への導入を進める。価格は施工場所や条件などで異なるが、同社は「一般的な製品よりわずかな価格アップに抑えたい」としている。初年度は1億円の売上高を目指す。

 製品の普及には他社を巻き込んで市場をつくることが必要だとみている。生産ライセンスを供与するなどの方法で、他社と普及組織を設立することも検討する。

 日本興業 1956年に香川県内で設立(現在の本社は同県さぬき市)。ジャスダック上場。コンクリート業界でいち早く景観分野に参入し、初めて歩道向けのブロック製品を開発したインターロッキングブロックの大手。2018年3月期の連結売上高は138億円を見込む。

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