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工場で生産→現場で組み立て、五輪施設にプレハブ式、工期短縮、人手不足が追い風。

[ 2017年12月26日 / 日本経済新聞 夕刊 ]

 作業員の不足が深刻な建設土木業界で、工場で生産した製品を現場で組み立てる「プレハブ式」が広がっている。2020年の東京五輪開催を控え、競技施設などの整備を急ピッチで進める必要があるためだ。プレハブ式はコストが比較的高い一方で、少ない作業員で速く作業を進められる利点があり、各社は受注を伸ばしている。

 東京五輪で使う競泳施設やカヌー会場の基礎部分は、プレハブ式で建設している。日本コンクリート工業は、建築物を支える円柱形のくいを工場で製造し、納入している。従来は現地で地中に穴を開けてコンクリートを流し込み、くいにするのが一般的だった。同社の基礎事業の売上高は17年4〜9月期に前年同期比で6割増えた。

 首都高速道路「横浜環状北西線」の整備も受注。地下トンネルの内壁部分をあらかじめ工場で生産し、現場に輸送している。今井昭一取締役常務執行役員は「現場で使うコンクリート製品を生産する工場は16年夏からフル稼働が続く」と話す。

 日本ヒュームは、一部をプレハブ方式で建設中の東京外かく環状道路(外環道)向けの製品を供給している。外環道の避難通路を造るためのコンクリート製品を工場で生産し、建設現場に輸送している。大阪府高槻市のゲリラ豪雨対策でも、地下に水をためる遊水地建設でプレハブ式を採用。ゼニス羽田ホールディングスは、工場で生産したコンクリート製の柱や壁などを納入した。

 工場で造ったものを作業現場で組み立てる方式は「プレキャスト工法」と呼ばれる。セメント協会によるとセメントの販売量全体に占めるプレキャスト工法向けコンクリート製品の割合は、右肩上がりで高まっている。

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