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ナック、戸建て設計代行、工務店向け、工期2分の1に、詳細な図面、1週間で。

[ 2018年4月2日 / 日経産業新聞 ]

 ナックは工務店の代わりに戸建て住宅の設計を手がけるサービスを5月から始める。工務店はナックから指定された項目にそって顧客にヒアリング、どんな土地にどんな家をいくらの予算で建ててもらいたいのかなどを確認する。工務店が必要事項をナックに報告すると3次元の立体的な設計図面の製作を代行してもらえる。設計図は精緻で作業を進めやすく設計図通りに仕事を進めれば工期は従来の半分に短縮できる。

 設計・施工支援サービス「HOMAプロジェクト」は設計担当者などの人材不足に悩む中・小規模の工務店向けに開発した。サービスに加入した工務店には、顧客が要望するイメージをつかむための聞き取りシートや外装や内装デザインを顧客に紹介するためのパンフレットなどが配布される。ナックが自社で開発した建材なども割安で提供する。

 工務店はナックから受け取ったマニュアルをもとに、キッチンや寝室など、住宅内の7カ所のエリアの内装デザインを住宅の購入者に選んでもらう。住居の要望を聞き取りした後、設計依頼書をナックに送ると1週間ほどで詳細図面などが送られてくる。

 通常よりも精細で立体的な3次元の設計図面が送られてくるために現場の職人は具体的なイメージがしやすく失敗も少なくなるという。工事がスムーズに進む分、仕事が円滑で最大で工期を2分の1にできる。工期を短くすることで総工費も約20%削減できる。

 戸建てを建てるための工法としては木質の外壁を厚くすることで建物を支える「スケルトンインフィル」の採用を推奨する。通常、耐震性能を高めるために必要な間仕切り壁が必要なくなるため、住居の取得者は自由に間取りを選べる。

 職人の確保が難しかった場合、左官屋など状況に応じて職人業者の紹介もナックから受けられる。将来的には施工現場に応じて工務店と施工業者のマッチング制度の確立も検討する。

 活用するには導入費用として税別200万円と別途月額税別3万円の利用料がかかる。建築資材とサービスの販売でナックは2019年9月までに約7億円の売り上げを見込む。

 ナックはこれまで約6500社の工務店に経営課題の解決法などを教材化して販売してきた。すでに取引のある工務店を含め、新サービスを18年9月までに300社の導入を目指す。

 導入した工務店が1社あたり年間4棟建ててもらうことを見込み、年間1200棟の戸建て住宅の施工に携わることを目指す。また、将来的には東南アジアで現地の工務店向けに新サービスの普及も計画する。

(高木雄一郎)

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