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東大阪の家具、ホテル内装に、大和ハウス系、同業を買収、全国へ供給、職人の技活用。

[ 2018年5月30日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 大和ハウス工業グループは高級ホテルやブランド店に、東大阪で製造した壁材など内装や家具を供給する。高級店向けの内装を手掛けるモノコンセプションプロダクツ(大阪市、モノコン社)を買収、自社の販路に取り込んだ。モノコン社は東大阪周辺の家具職人の部材を活用し、高級店と取引している。大和ハウスの営業網が加わることで、全国の高級店に「メードイン東大阪」の内装材が供給される機会が増えそうだ。

 大和ハウスグループは内装事業を展開する子会社のデザインアーク(大阪市)を通して、買収した。買収額は数千万円程度のもよう。デザインアークは2017年度の売上高は560億円あるが、グループ内のホテルや商業施設向けが6割を占めている。グループ外の取引先をいかに開拓するかが課題だった。

 今回買収したモノコン社は14年設立。売上高は17年度は12億円、18年度は15億円を見込む。設立してまだまもないにもかかわらず、高級感のある内装デザインや空間づくりに定評があり、外資系ホテルや高級ブランドショップ、自動車ディーラーなどと取引実績がある。デザインアークは買収をテコにグループ外の売上比率を中期的に7割程度まで高めたい考えだ。

 モノコン社の企画や製品力を支えるのは東大阪の職人だ。もともと大阪府は東大阪エリアを中心に家具・装備品の産業が集積している。モノコン社は内装の図面を基に、東大阪などの約30の協力工場に部材などを発注し、八尾市の「八尾コンストラクションセンター」で組み立てて、納品する。届いた部材などの現物を使って仮組みして、家具の配置のほか、細かな不具合の有無を事前に確認できるのも強みだ。

 インバウンド(訪日客)の増加を背景に、国内では外資系ホテルやブランドショップの建設も続いている。モノコン社は大和ハウスグループ入りすることで、大和の営業網をフルに活用。今後は共同で様々なホテルや店舗の壁面、家具といった内装の受注から企画・製作・施工まで手掛けていく。

 東大阪には腕利きだが、情報発信力に乏しい家具職人が多い。モノコンの小畑貴司社長は多くのホテルやショップなどへ供給を通じて「職人の社会的な地位を築き、家具業界を底上げしたい」と語る。

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