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三菱地所、木材、板状に重ね一体化、CLT高層マンション公開、国内初、床・壁材に使用。

[ 2018年9月12日 / 日経産業新聞 ]

 三菱地所は11日、仙台市内で建設を進めているCLT(直交集成材)を床材に使用した国内初の高層賃貸マンション(10階建て)の施工現場を公開した。CLTには工期短縮などの利点があるが、国内では耐火性能などの問題で高層建築物の床材に使った例はなかった。同社は完成後も経年変化などのデータを収集し、CLTを使った建築物を普及させる計画だ。

 賃貸マンションは仙台市泉区で同社が開発した「泉パークタウン」内に建設し、来年2月の完成を目指している。総戸数39戸で床材の約3割のほか、壁材にもCLTを使っている。スギの丸太を厚さ3センチ程度の板に加工し、板を直交状に重ねて接着剤で一体化したCLTを使っている。

 国内では地震への備えなどから高い耐火性能が求められるため、CLTを床材に使用した建築物は5階建てまでだったという。竹中工務店と共同で技術開発を進め、CLTの上下面を石こう系の材料を使った耐火皮膜で覆って耐火性能の問題をクリアした。

 鉄筋コンクリート造と比べて木材の使用量が増えて建物が軽くなり、躯体(くたい)に使う鉄骨を減らせる。「全体重量は3〜4割軽くなった」(竹中工務店)という。さらに「工期は従来工法と比べ3カ月程度短くなった」(三菱地所)との利点もある。

(仙台支局長 川合知)

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