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サンヨーハウジング、住宅新ブランド、高所得者層開拓、デザインに統一感。

[ 2018年9月11日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

 サンヨーハウジング名古屋は住宅事業を新ブランドに統一し、高所得者層を開拓する。従来は建物の外観について顧客の要望にフルオーダー式の自由設計で応えてきたが、完成した住宅にデザイン面の統一感がないことが課題だった。既存の住宅プランより1割ほど高いが、高品質な外装材を使い、デザイン性の良さでニーズを取り込む。

 既存の住宅ブランドを統合し、新ブランド「AVANTIA(アバンティア)」をこのほど設けた。屋根や外壁、窓枠などの外装材の色やデザインを事前に用意し、顧客に選んでもらう仕組み。これまでより選択肢は減るが、高級感のある素材を用意した。床材など内装材は従来と同様に自由に選べる。

 価格は4100万円から。フルオーダー式の既存プランに比べ1割程度上昇した。ニーズに応じ、7000万円台の高級住宅も手がける。従来型のフルオーダー式の自由設計や分譲住宅は価格を据え置き、新ブランドのなかの商品プランとして継続して販売する。

 新ブランドは全プランでアフターサービスを充実させる。従来と同様に建物を30年間保証することに加え、住宅設備についてもメーカー保証が切れた後に10年間保証するサービスや、設備などに不具合が出たときに1日24時間駆けつけるサービスを新たに始める。

 不動産サービス大手のアットホーム(東京・大田)によると、戸建て住宅の建設費の相場は、高級住宅が並ぶ名古屋市千種区や昭和区、瑞穂区、東区で5000万〜5800万円程度。新ブランドで、これらの地域でのシェア拡大を狙う。

 新ブランドのデザインの高さを訴えるため、従来はなかったモデルハウスを愛知県中心に設けていく。まず10月末に愛知県日進市にモデルハウスを開く。3カ月ほど展示した後、分譲住宅として販売する予定。「名古屋市近郊を想定し、50〜60区画を建てていく」(沢田康成社長)という。

 少子高齢化や空き家の増加を背景に、戸建て需要は縮小傾向にある。国土交通省によると、自分で建てて住む「持ち家」の新築件数は2017年度に愛知県内で1万9136戸となり、16年度と比べ5・3%減少した。全国では28万2111戸で3・3%減った。足元の販売も苦戦が目立つ。

 サンヨーハウジングは新ブランドで新たな顧客の開拓に取り組む。22年8月期までに現在より2割増の年1000棟の引き渡し件数を目指す。

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