日経メッセ > 建築・建材展 > ニュース > 日本板硝子森重樹社長――高付加価値品をテコ入れ(トップが語る)

日経の紙面から

日本板硝子森重樹社長――高付加価値品をテコ入れ(トップが語る)

[ 2018年9月9日 / 日経ヴェリタス ]

日本板硝子(5202)

 建築や自動車向けガラスを手掛ける。2019年3月期の純利益は、欧州で建築用ガラスの売れ行きがよいことから前期比2.3倍の140億円を計画する。前期は欧州の売上高が4割、北米が2割で、海外売上高比率が7割を超えた。海外販売が多いのが特徴だ。

 安定した利益を確保するために、20年3月期までに、高付加価値品の売上高比率を5割まで高めることを目標としている。前期末に44%まで達したので、目標達成は射程に入っている。ガラス業界はインフラに関わる産業で、景況感に業績が左右されがちな側面がある。加えて、この10年では特に中国など新興国のガラスの生産量が伸び、商品のコモディティー化が加速した。高付加価値品の販売を伸ばすことが、より重要な局面に入っている。

 特に力を入れるのは、太陽光パネル向けのガラスだ。市場は東南アジアなどにも拡大するとみている。2年間で380億円の投資をする計画だ。商業施設などに使われる高透過ガラスなどの高付加価値品の製造も増やし、無形資産を償却する前の営業利益率を20年3月期までに8%まで高めたい。

 株主還元を強化するため、18年3月期に20円の配当を実施した。6年ぶりの復配だった。英ピルキントンの買収や欧州経済危機などで大きな痛手があったが、利益を安定して出せるようになってきた。財務基盤を充実するために発行した優先株の償還は20年をメドに考えているが、その後は配当性向30%を目安にしたい。

(聞き手は伴和砂)

ニュースの最新記事

PAGE TOP