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三井化学、水溶性の防かび剤。

[ 2019年10月1日 / 日経産業新聞 ]

 三井化学は建材や接着剤などに添加する防かび剤で、水溶性の液状製品を開発した。同社の従来品は粉末で液体に溶けづらかった。新しい防かび剤では水性塗料など使用できる製品の領域が広がる。製紙工場で使う水に添加してカビの発生を防ぐといった用途も見込み、2020年春にも発売する予定だ。

 開発した防かび剤は、三井化学と食品添加剤の開発・販売などを手掛けるシクロケムバイオ(神戸市)が共同開発した。三井化学がかねて手掛けるヨウ素由来の防かび剤の有効成分を、シクロケムバイオの環状オリゴ糖で包むことで、有効成分自体も水に溶けるようになった。大腸菌や黄色ブドウ球菌などに対する抗菌性もあるという。

 これまでの三井化学の防かび剤は、有機溶剤を使った油性塗料や接着剤などに添加して使っていた。新製品はさらに水性塗料や清掃などに使う洗浄液向けの用途を見込む。

 また、製紙用の工業用水に混ぜることで水の品質劣化を防ぐこともでき、水の使用量を減らせるという。

 すでに国内でサンプル出荷を開始。採用状況を踏まえて海外での展開も進める考えだ。

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