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仙台"トヨタの街"に沸く、住宅各社、進出特需にらみ宅地開発。

[ 2009年12月16日 / 日本経済新聞 地方経済面 ]

東北ミサワ 電気自動車に対応

大和ハウス 商業施設と一体に

 住宅各社が仙台市内で相次ぎ宅地開発に乗り出している。トヨタ自動車子会社などの宮城進出をにらみ、仙台周辺に移り住む従業員の住宅需要を見込む。東北ミサワホームは同社として過去2番目の規模の宅地開発を進めるほか、大和ハウス工業も商業施設と住宅を一体開発する。人口減や景気低迷などで戸建て住宅販売が振るわない中、各社は特需を確実に取り込みたい考え。

 東北ミサワホームはこのほど、市内北部の泉区北高森で住宅の販売を始めた。すでに着工している宅地造成工事は2010年3月に完成する見通し。「次世代タウンプロジェクト」という三菱地所との共同事業で、同社から公園の設計などで協力を得た。

 場所は市営地下鉄泉中央駅から3キロメートル圏内。トヨタ子会社などの従業員に加えて、三菱地所が開発した隣接する「泉パークタウン」からの住み替え需要も見込む。

 住宅地の大きさは約6ヘクタールで全117区画。1戸当たりの面積は214〜231平方メートルで、販売価格は土地・建設費用込みで3500万〜4000万円程度を見込む。住宅には電気自動車の普及を見越して200ボルトの外部電源を取り付けるなど「エコ」を前面に出して販売する。

 トヨタホームとうほく(仙台市)は泉区将監殿で「泉ホビーフィールズ」と名付けた宅地を開発。既に住宅販売を始めており、合計で50戸程度を販売する計画だ。

 大和ハウス工業は市内東部の日本たばこ産業仙台工場跡地、約11万平方メートルに住宅・商業地を開発。戸建て住宅街「せんだい宮の杜(もり)」は3万平方メートル、142区画で、10月から販売を始めた。スーパーのヨークベニマルや家電量販店のケーズデンキなどが入る商業施設は、11月中旬に先行開業した。

 宅地開発が相次いでいるのは宮城県内で相次ぎ大手メーカーの工場稼働が控えているためだ。11年初めにもトヨタ子会社のセントラル自動車(神奈川県相模原市)の新工場(大衡村)が稼働する。計画を凍結していた東京エレクトロンの新工場(大和町)は今年度中にも建設を再開する。

 今後も自動車関連や半導体関連企業の集積が進む見通し。仙台市内に居住する社員も多くなる見込みで、今後も市内での宅地開発が進みそうだ。

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