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住友不動産、戸建てリフォーム拡充、マンションのノウハウ活用、全国で耐震相談会。

[ 2011年5月30日 / 日経産業新聞 ]

 住友不動産は戸建て住宅のリフォーム事業の拡充に取り組む。東日本大震災を機に、住まいの安全性を高める動きが広がるとみて、全国約200カ所の営業拠点で「耐震相談会」を開くほか、主力のマンション事業で培ったノウハウも投入する。2012年3月期中に営業拠点を10カ所程度増やし、前期に898億円だったリフォーム事業の売上高を5年後には1000億円規模にまで引き上げる。

 同社の住居向け新築物件はマンションが中心で、中古マンション向けには1999年から定額制リフォームサービス「新築そっくりさん」を通じて改装需要を取り込んできた。長引く景気低迷や少子高齢化の影響で新築住宅着工戸数の伸びは頭打ちとなる中、リフォーム市場は年6兆円規模で拡大傾向にある。

 特に震災の影響から、中古住宅の改修に踏み切る住民が増えるとみており、建て替えよりも安価なリフォーム需要の将来性が大きいと判断。「新築そっくりさん」の営業体制を充実する。耐震補強を標準装備しデザイン性や素材の質が高いサービスの充実を通じて受注増につなげる考えだ。

 マンション向けでも「新築そっくりさん」の商品群にこれまで個別対応(オプション)だった自然素材の内装材を標準仕様とした新商品「エッセンス」を加え、このほど発売した。フローリングや建具に無垢(むく)材を使用、壁や天井はしっくいや珪藻(けいそう)土の塗り壁仕上げを採用する。玄関や水回りの床には天然石を使い、既存商品よりも上質なリフォームを提供する。

 工事費は1平方メートルあたり11万5500円。パッケージにすることで従来のオプション対応に比べ約2割のコスト削減を実現した。既存マンション戸数の増加に伴い、リフォーム需要も顕在化しており、消費者の嗜好に応える商品開発を急ぐ。マンション事業で蓄積した消費者のニーズなども戸建て住宅改修にも生かし相乗効果を狙う。

 住友不動産の「新築そっくりさん」事業の11年3月期の売上高は898億円で、連結売上高の12%を占めた。今年度は連結売上高は4・7%の減収を見込む中、同事業は2・4%増の売上高920億円を計画しており、同社の収益を支える。


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