日経メッセ > 建築・建材展 > ニュース > ロシアで加工の木材、国際認証取得、住商、環境対応の建材拡販――対日出荷1割増。

日経の紙面から

ロシアで加工の木材、国際認証取得、住商、環境対応の建材拡販――対日出荷1割増。

[ 2011年6月22日 / 日経産業新聞 ]

対日出荷1割増、復興用に

 住友商事は出資先であるロシア最大の総合林産会社から、住宅用建材の対日出荷量を1割増やす。環境保全に配慮し適切に管理された森林から生産した木材であることを示す国際認証をこのほど取得した。環境対応型の建材であることをアピールし、東日本大震災の復興用に需要が増えている合板用素材として拡販をめざす。

 住商はロシアの総合林産会社「チェルネイレス」(沿海州プラスタン)に45%出資する筆頭株主。同社は現地で製材や合板用単板(ベニヤ)に加工し、日本や中国などに販売している。

 中でも合板用単板はほぼ全量を日本に供給。震災後の復興需要が高まっているうえ、加工工場の生産が軌道に乗ったため、出荷ペースを前年比1割増の月2万立方メートルに引き上げ始めた。

 取得したのは森林が持続可能な形で管理・伐採されているかを評価する国際機関、森林管理協議会(FSC、本部・ドイツ)の認証。認証取得を受け、7月から日本に「FSC材」として単板出荷を始める。合板国内最大手、セイホクグループの秋田プライウッド(秋田市)など国内合板メーカーに合板外装材として売り込む。

 チェルネイレスはロシア沿海州に四国の1・4倍の面積に当たる260万ヘクタールの保有林を持つ。FSCの森林管理認証(FM認証)を昨年全区域で取得した。

 さらに今月、子会社を含む全加工工場で、FM認証を受けていない他の木材が混ざらないようにするなど流通・加工を適切に管理していることを示す認証(CoC認証)も取得した。一連の認証取得は針葉樹の大規模林では初めてという。

 住宅関連事業で大量の木材を使うパナソニックが昨年、グループの木材調達方針を定めてFSCなどの認証材を優先調達することを決めるなど、木材の「出自」への企業の関心は高まっている。

 チェルネイレスは日本向けのほか、今後5年以内をめどに需要の伸びが見込める中国向け製材工場の能力増強も検討する考えだ。同社の年間売上高は現在約150億円。うち対日輸出額は約80億円に達する。

ニュースの最新記事

PAGE TOP