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設計と同時に窓を自動発注、YKKAP、工務店向け、CADデータを製品番号に変換。

[ 2011年8月8日 / 日経産業新聞 ]

 YKKAPは、工務店などが作成した戸建て住宅のCAD(コンピューターによる設計)データから、その物件で使う窓を自動で発注できるシステムを開発した。窓専用の生産拠点である埼玉窓工場(埼玉県久喜市)などとデータを直結、最短で翌日に生産に取りかかれる。工務店の手間を省き囲い込むと同時に、自社の受注業務を効率化する。

 開発したシステムは「APW―Sys」。同システムをパソコンで動かせるソフトを顧客の工務店などに提供する。工務店はCADで戸建て住宅を設計した場合、必要な窓の種類やサイズを書き込む。新システムはデータをYKKAPの製品番号に自動変換し、見積額を提示する。工務店はその窓、金額でよければオンラインで発注する。

 工務店が発注した商品の受注情報は工場の生産現場にオンラインで届く。新システムの稼働により、YKKAPの業務コストも大幅に減らせるという。

 CADを使わず、手書きで図面を書く工務店には簡単な入力でネット注文できるよう、ソフトを改良した。

 手書きの図面をファクスや郵送で見積もりや注文をやりとりすると、最大延べ6日かかり、工務店も作業に平均計75分程度を要する。

 新システムを使えば所要は1日。CADを使う工務店が実際に発注に要する時間は5分。CADを使わず、ネットで注文する場合でも20分という。設計と同時に発注できるCAD方式の利便性を訴えることで、2年後に新システムの採用企業を300〜400社にしたい考えだ。

 全国に配した窓専門の営業担当者50人が工務店などに新ソフト導入を促し、窓の受注拡大をめざす。システムの採用拡大に合わせ自社のシステムエンジニアも現状の10人から50人程度に増やす。

 YKKAPは、建材の販売代理店にサッシとガラスが別々に届く従来型の窓と異なり、自社工場で完成品として窓を一貫生産する。窓に特化した初の生産拠点である埼玉窓工場を7月に稼働するなど、事業拡大を急いでいる。新工場稼働を機に窓事業の売上高を、2013年3月期に11年3月期の約10倍の100億円に引き上げる計画。

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