12月8日(金)14:40~16:40 心豊かな未来ビジネスシンポジウム SXで描く未来のあるべき姿 ~ 一つの地球で生きる ~

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12月8日(金)14:40~16:40 【申込番号:C-5】

心豊かな未来ビジネスシンポジウム SXで描く未来のあるべき姿
~ 一つの地球で生きる ~

一般社団法人サステナブル経営推進機構では、「心豊かな未来」を実現するために、「企業経営」の立場から会員企業と一緒に「サステナブル経営」のあり方を模索し、共創ビジネスの創出支援を目的に活動しています。
昨今、世界規模での感染症の流行、侵略、戦争、そして大洪水、大火災などの気候災害が次々に発生し、大激震を起こしています。こうした事象は、我々人類に多大な悲劇をもたらすとともに、日常的な事業活動やライフスタイルの在り方を根底から覆す大きな転換を「本気」で促す歴史的事件ともなりえます。今をまさに動き出す「とき」と考え、2023年を「サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX:持続可能社会への転換)」による行動変容の第一歩を踏み出しませんか?
本シンポジウムでは、「物質的な豊かさ」の追求から「心の豊かさ」への転換に向け、未来をけん引する有識者の方々から見識を共有いただきます。現代人が今の暮らしを続けるには世界で1.7個分の地球が必要と言われ、2050年には人口が100億人に達するとされる中、果たしてその他の生物とともに共存共栄は可能なのでしょうか?様々な視点・工夫・将来展望に及ぶディスカッションをとおして、未来のあるべき姿を一緒に描きましょう。

主催:一般社団法人サステナブル経営推進機構

基調講演 「一つの地球で暮らすということ!」

  • サステナブル経営推進機構 理事長石田 秀揮

今、危機的状態にあるのは地球環境ではなく、我々の意思だと思うのです!自然の修復能力以下(一つの地球)で暮らすということは、現在の約4割の環境負荷で暮らすことになります。我慢することなく、心豊かにそんな暮らしはできるのでしょうか?答えは「Yes!」なのです。

パネル座談会 「一つの地球で生きる」

①ミニプレゼン

「創業300年に向けた老舗酒蔵の取組み。これからも美味しい日本酒をつくりたい。」
  • 神戸酒心館 代表取締役社長安福 武之助 氏

長期的な気候の変化は、主要原料である山田錦などのコメ生産に大きな影響を与えると考えられます。私たちにとって、高品質な酒米を、大量に、安定的に、長期的に調達できるかどうかは、事業継続の生命線。創業300年に向けた老舗酒蔵のグリーン・イニシアティブをご紹介します。

「水資源とビジネスの関わりとその未来」
  • 産業技術総合研究所 安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ長本下 晶晴 氏

水資源は人間生活の基盤となる資源の一つですが、人口増加や経済発展に伴い2050年には世界人口の40%が水不足に直面すると言われています。水資源が重要な活動は農業などの一次産業と思われがちですが、工業などの産業活動においても世界のサプライチェーンを通じて水資源に大きく頼っています。本講演では、なぜビジネスにおいて水資源利用を意識しなければならないのか、また未来に向けて何が必要なのかを関連する動向と併せて紹介します。

「バイオミメティクス:生き物のスゴい技が地球を救う! 」
  • バイオミメティクス推進協議会 事務局長平坂 雅男 氏

これまでのバイオミメティクスは、生き物の知恵を私たちの社会に役立つ技術に転換するという考え方で利用されてきました。講演では、新たな潮流として、人間中心的世界観から自然中心的世界観にパラダイムシフトし生態系(エコシステム)を模倣するエコミメティクスという新たなバイオミメティクスについて紹介します。

「再生可能エネルギーへの期待と可能性」
  • 東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門 客員准教授松本 真由美 氏

気候変動問題が深刻化する中、カーボンニュートラル実現を目指し、国内外で再生可能エネルギー調達の動きが活発化しています。主に欧州、米国、日本における再生可能エネルギー政策や、脱炭素のエネルギービジネスの動向についてお話します。

②パネルディスカッション

気候変動をはじめとした地球上で起こる様々な異常現象。現代人が今の暮らしを続けるには約1.7個分の地球が必要と言われています。2050年には人類が約100億人に達する中、他の生物との共存共栄は可能でしょうか?本講演会では「物質的な豊かさ」の追求から「心の豊かさ」への転換、未来を牽引する研究者の見識を共有します。

  • ファシリテーター:グリーティングエナジー 代表理事桑原 あずさ 氏
  • パネリスト:安福 武之助 氏、本下 晶晴 氏、平坂 雅男 氏、松本 真由美 氏

スピーカープロフィール

石田 秀揮

サステナブル経営推進機構 理事長

2004年INAX(現LIXIL)取締役CTO(最高技術責任者)を経て東北大学大学院環境科学研究科教授。現在は、地球村研究室 代表・東北大学名誉教授・星槎大学特任教授・酔庵塾塾長・ものつくり生命文明機構理事・ネイチャー・テック研究会代表などを務める。

安福 武之助 氏

神戸酒心館 代表取締役社長

1973年生まれ。大学卒業後、アサヒビールを経て、2003年神戸酒心館に入社。 代表銘柄は「福寿」。ノーベル賞の公式行事で提供されるなど、国内外での評価は高い。 環境価値と事業価値を両立し、サステナブル経営を目指す。十三代目蔵元として「安福武之助」を襲名。

本下 晶晴 氏

産業技術総合研究所 安全科学研究部門 持続可能システム評価研究グループ長

2003年、広島大学大学院工学研究科環境工学専攻 博士課程後期修了。2003年から産業技術総合研究所に入所し,ウォーターフットプリントを中心としてライフサイクルアセスメント手法の開発,製品や各種システムの環境影響評価や、TNFDなど組織レベルでの環境マネジメント支援に関わる研究開発や事例研究に従事。2020年より現職。専門分野は環境工学。

平坂 雅男 氏

バイオミメティクス推進協議会 事務局長

帝人において、新規薄膜材料の構造解析研究、および、研究企画・新事業企画などに従事し、2014年より高分子学会常務理事、2021年より現職。バイオミメティクスの産業展開を進めると共に、バイオミメティクスの国際規格であるISO/TC266の国内審議委員会委員長。工学博士。

松本 真由美 氏

東京大学教養学部附属教養教育高度化機構環境エネルギー科学特別部門 客員准教授

上智大学外国語学部卒業。「エネルギーと地域社会との共存」、「環境・エネルギー政策の国際比較」等、環境とエネルギーの視点から持続可能な社会のあり方を追求する。大学在学中からテレビ朝日、NHK BS-1のニュース番組でキャスターを務め、2008年5月より東京大学先端科学技術研究センターで研究活動を開始。2013年より東京大学教養学部にて現職。

桑原 あずさ 氏

グリーティングエナジー代表理事/アカデミーシェアリング 代表取締役/ラジオパーソナリティ

保育士として10年勤務後、孤独育児解消を目的に乳幼児親子のコミュニティ運営15年。並行してラジオ大阪でパーソナリティ・番組企画制作運営、講師・司会・インタビュアーなど多様な働き方で国内外で活動中。