出展者情報

山下工芸

小間番号 : JS1102

展示内容

「自然で自然を支える」をテーマに、CO₂固定能を持つ竹の環境配慮型構造体を展示。実用新案「5µm(マイクロメートル)微粒竹炭塗料」が生む深みある黒マットな質感は、空間に上質な静寂をもたらすものである。天然素材の耐久性を高めて長寿命化を図り、「使い捨て」から「使い切る」循環型モデルへと転換。使用後は炭化し再資源化するリサイクルまで見据え、カーボンニュートラル社会における素材の真価を可視化する。

放置竹林材使用、エコ認証・竹炭塗布の現代的サステナブルオブジェ

  • 竹の強度としなやかさ、CO₂固定化素材としての特性を統合し軽量で構造美のある空間要素を構築
  • 放置竹林材使用、エコ認証・竹炭塗布の現代的サステナブルアイテム

企業情報

担当部署
住所 〒874-0034
大分県 大分県別府市上人仲町13-43
電話番号 0977-66-4383
e-mail info@yamashita-kogei.com
URL http://yamashita-kogei.com/
英文社名 YAMASHITA KOGEI

事業内容

株式会社山下工芸 事業ポートフォリオ

伝統と革新の融合 —— 「自然で自然を支える」ソーシャルビジネスの展開

弊社は大分県別府市に本社を置き、1975年の創業以来、竹・木・陶器・ガラスなどの天然素材を中心としたテーブルウェアや客室備品の企画・製造・卸販売を手掛ける総合メーカーである。弊社は単なる工芸品の供給にとどまらず、環境問題や社会課題をビジネスの手法で解決する「ソーシャルビジネス(SB)」を経営の根幹に据え、持続可能な社会(SDGs)の実現に向けた多面的な事業を展開している。

1. 技術革新による天然素材の価値創造

同社の技術革新を象徴するプロダクトが「竹微粉炭塗布シリーズ(TAKEBITO SDGs WARE)」である。これは実用新案登録済みの特殊技術(第3220788号)を用い、放置竹林由来の竹を**5μm(マイクロメートル)**という超微粒子レベルまで粉砕・配合した塗料を開発し、天然素材の器に塗布したものである。この加工により、和洋を問わず空間を引き締める深みのある黒マットな質感を実現している。

また、天然素材の課題である耐久性やカビ・汚れに対しては、食品衛生法に適合したガラス溶剤による加工技術を導入している。これにより、従来の「天然素材は使い捨て」という概念を覆し、耐久性を高めて「使い捨て」から「使い切る」ことのできる高耐久なプロユース製品へと昇華させた。これらの製品は、上質さと環境配慮を両立させる国内外のラグジュアリーな施設で広く採用されている。

2. 「放置竹林」を資源に変える環境保全モデル

弊社が推進する「間伐材・放置竹林グリーンプロジェクト」は、九州地方を中心に深刻な環境問題となっている「放置竹林(竹害)」を、エコな有用資源として再定義する取り組みである。竹はわずか60〜80日で約15メートルに達する驚異的な成長スピードを持つが、管理されない竹林は原生林を侵食し、生態系を崩す要因となる。

弊社はこの未利用資源を積極的に製品の原材料として活用することで、里山の環境保全と資源の有効利用を両立させている。消費者が環境配慮型商品を選択することが社会貢献につながる「コーズマーケティング」の好事例として評価され、「エコマークアワード2015」において銅賞を受賞した。

3. 社会的包括の実践とCSV活動

「自然で自然を支える」という理念は、人への支援にも及んでいる。2006年より、製品の検品や梱包作業の一部を地域の社会福祉施設へ委託し、障がい者の働く機会と経済的自立を支援し続けている。これは企業活動そのものが社会貢献となる経営モデルの実践である。

こうした姿勢は公的にも評価されており、2013年には経済産業省の「ソーシャルビジネス・ケースブック」に掲載されたほか、2017年には「社会的インパクト評価イニシアチブ」の運営メンバーとして登録されるなど、事業を通じた社会的価値の創出(CSV)において先駆的な役割を果たしている。

4. グローバル展開と地域の産業振興

事業のフィールドは国内にとどまらない。中国に拠点を設け、アジア圏の現地メーカーと連携したグローバルな生産・物流体制を構築している。日本国内480社以上の生産委託先と共に、伝統工芸の技術継承と販路拡大を支援する一方、海外からの資材調達や製品輸出入のノウハウを活かし、クライアントの海外物流アシストも行っている。別府竹細工などの伝統工芸品を現代のライフスタイルに合わせてリデザインし、国内外の市場へ発信することで、地場産業の活性化に寄与している。

結び

株式会社山下工芸は、放置竹林という未利用資源を洗練された「商品」へと転換し、素材の長寿命化を図ることで環境負荷を低減している。地域の職人や福祉施設との連携を通じて、天然素材の温かみと社会課題解決を融合させ、持続可能な未来を提案し続けている。

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