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連載コラム

第40回 お手頃価格業態(100円ショップ・格安レンタカー)

[ 2012年5月2日 ]

今回は、15坪から200坪店まで出店できる100円ショップ、フルサポート体制で兼業を可能にした格安レンタカーを取り上げます。

[事例1]100円ショップ「キャンドゥ」

(フランチャイズ本部:株式会社キャンドゥhttp://www.cando-web.co.jp/index.htm)
~15坪から200坪店まで出店OK。全国814店舗の実績が強み~

※ 全国814店舗=2012年3月末現在

 キャンドゥは、生活雑貨、文具、化粧品、加工食品などのおよそ3万アイテムに及ぶ取扱商品の殆どを、100円(税込105円)で販売する100円ショップ。老若男女に利用され、平均客単価はほぼ400円程度です。
 キャンドゥFCの特長の一つは、15坪~200坪までの幅広い店舗規模に対応できるところ。加盟者は、それぞれの要望に応じ、店舗規模を選んで開業できます。法人加盟者の内、約8割は、既存店の一角に、キャンドゥを導入し、インショップ展開するなど、複合型店舗として出店しています。多様な品揃えの100円ショップと複合化すると、既存店は幅広い顧客層にとって「必要なものがあれこれ揃った安くて便利で楽しい店舗」へと変化します。利便性向上により、「複合化以前より客数が伸び、売り上げが上がった」という声が、多くの複合型加盟店で聞かれます。
 キャンドゥのもう一つの特長は、きめ細かな経営指導。スーパーバイザー(SV)は、チェーンとして、どういう商品に力を入れて販売するかという毎月の販売計画を基本に、各加盟店舗の立地、出店地域の商圏特性、店舗規模などを考慮しながら、個々の店舗にとって最適な品揃えのアドバイスを行います。全国814店舗から吸い上げた販売データが、アドバイスを裏付けています。アドバイスには、例えば、地元の小学校で運動会が開催される場合、どういう商品の販売が見込めるか、そうした商品を、いつ、どこに陳列すれば、より多く販売できるかといったものがあります。
 キャンドゥの加盟者研修は、2週間~3週間。本部での座学、直営店舗でのOJTなどを通じ、仕入れから売上管理までについて学びます。開業後のSVによる店舗訪問指導は、毎月一回以上。加盟金、ロイヤルティはないため、開業のハードルは低くなっています。加盟店は全商品を本部から仕入れます。

加盟店オーナーからひとことコメント!
「お客様から『アイデア商品を買うならキャンドゥで』との声」
■キャンドゥ 谷保駅前店オーナー  北島和暁さん

 「100円ショップが社会の注目を集め始めた11年前に、加盟しました。当時、初めてのぞいたキャンドゥで目に留まったのが、ワンタッチで開閉できる折りたたみ式の傘。100円で売られていました。一般の店なら3,000円ぐらいの商品です。他の100円ショップチェーンでも、まだビニール傘しか置いていなかった時代ですから、びっくりしました。『この商品開発力はすごい』と、加盟を決めました。  
 今では、100円ショップを知らない人はいないぐらいになりました。お客様が『アイデア商品はキャンドゥで買う』と言うぐらい、店の個性がはっきりしているせいか、経営は安定しています。アイデア商品とは、日常生活のちょっとした困りごとを解決する便利な商品。例えばネイルアートをしている女性でも、ラクに米とぎができる「なるほど米とぎ」などがあります。最近、うちの店で売れたものを挙げるなら、「ひだまりガーデン」。ひかりに反応し、ゆらゆら揺れる花の形の癒し系商品です。キャンドゥ商品がテレビで取り上げられることも多く、紹介された商品はどっと売れる状態です」

フランチャイズ展開開始年 1993年
直営店舗数 / 加盟店舗数(2012年3月末現在) 574店舗/240店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人約30% 法人約70%
業界未経験者の加盟比率 不明
標準開業資金(店舗取得費別)/標準店舗規模 約900万円/50坪

キャンドゥ 販売本部 FC部開発課 担当課長 藤田勉氏

キャンドゥ店舗

[事例2]格安レンタカー「ワンズレンタカー」

(フランチャイズ本部:株式会社ワンズネットワークhttp://www.ones-rent.com/ )
~兼業OK!現在の人員&スペースで開業。電話業務は本部一括管理~

 ワンズレンタカーで貸し出す車両は中古車。中古車を使うことで格安料金を実現しました。例えば、Mクラス(コンパクトカー)の当日返却料金は2,625円、Lクラス(セダン・ミニバンなど)同4,200円、1BOX(ワゴン車、トラックなど)同7,350円と、大手レンタカー料金の半額程度です。中心客層は、店舗立地によって異なります。大学生、シニア、他地域からの訪問者など多様です。
 ワンズレンタカーの特長は、兼業としてラクに取り組めるよう、運営コスト、開業資金、加盟者の作業を最小限にしている点。まず、駐車場のデッドスペースなど、既存施設の一角にレンタカー受付を設け、現在の人員を使って始める事業なので、新たな運営コストはほとんど発生しません。主な開業資金は中古車購入費と加盟金程度。中古車3台(中古車一台あたり30万円~40万円)で始めた場合、開業資金は約200万円です。本部の主力事業の一つが中古車販売業なので、本部は安く良質な中古車を加盟者に紹介できます。さらに、レンタカー事業で、もっとも手間がかかる電話業務は、本部のフルサポートコールセンターで一括管理します。電話業務は、サービスに関する問い合わせから、サービスの予約、クレームなどへの対応と幅広く、時には、車に詳しいスタッフが必要になります。各店の電話番号は一切表に出さず、コールセンターの電話番号だけを表示することで、センターに電話を集中させています。一方、加盟店の主な作業は、客への車の引き渡し、戻された車の状態確認、洗車です。現在、ガソリンスタンド、駐車場、ホテル、旅館、カラオケボックスなどで、兼業事業としてワンズレンタカーが運営されています。
 オープン前の加盟者研修は1日(4時間)のみ。洗車方法など、主にレンタカー事業の現場業務を指導。オープン後の指導は、必要に応じ電話中心に随時実施。レンタカー事業を体験してから加盟の是非を決定できる「体験直営プラン」(体験加盟期間3カ月~6カ月)あり。また立地によっては専業でワンズレンタカー開業も可能。個人での加盟も可能。

加盟店オーナーからひとことコメント!
「予約・顧客対応は全て本部任せ。ワンズは『なくてはならない収入源』」
■ワンズレンタカー 秋葉原店オーナー会社 ワンズレンタカー事業担当  恵美 和泰(えみ かずやす)さん

 「弊社本業は、自社の駐車場運営、第三者の駐車場のコンサルタント、管理など。ワンズレンタカー(以下ワンズ)導入は1年半前です。駐車場の管理スタッフがワンズの現場スタッフを兼ね、駐車場の一角に机とイスを置いて始めました。加盟店の主な作業は、まず、必要な契約書などを揃えるレンタカーの準備、次に、傷などがついてないかなど、戻された車の状態確認、最後に洗車。洗車は10分~20分かかりますが、それ以外の作業は数分程度。高齢のスタッフが、駐車場のお客様を待っている時間にワンズの作業を行っています。マニュアルや研修があるので、作業は難しくはありません。店舗の電話番号を公表していないので、電話対応に追われることはありません。店に直接お客様が訪ねてこられた時は、その場で本部に電話を入れてお客様とつなぎ、直に話しをするようにしてもらっています。休日の朝、日曜の夜など、ワンズの繁忙時間は作業に追われますが、それ以外はワンズ事業が本業に影響することはありません。現在では、9拠点の駐車場(管理駐車場含む)でワンズ9店舗が稼働中です。1店舗当たり3台~7台の車を配置。1カ月のMクラス(コンパクトカー)一台当たりの平均売り上げは、繁忙期10万円弱、閑散期6万円程度」

フランチャイズ展開開始年 2007年
直営店舗数 / 加盟店舗数(2012年3月末現在) 6店舗/374店舗(加盟店舗数に、体験加盟期間中の店舗含む)
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人約10% 法人約90%
業界未経験者の加盟比率 約90%
標準開業資金(兼業、中古車3台の場合。店舗不要) 約200万円

ワンズネットワーク 営業本部
営業企画課グループリーダー
金澤孝郎氏

ワンズレンタカー店舗

注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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