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連載コラム

第43回 飲食フランチャイズ:お手頃価格の焼肉店

[ 2012年7月30日 ]

 今回は、平均月商1,650万円の「郊外型焼肉食べ放題店」、希少価値のある肉を安価に提供「炭火焼肉店」、安価な無添加自然肉で集客「焼肉店」の3社を紹介します。

[事例1] 郊外型焼肉食べ放題店「焼肉きんぐ」

(フランチャイズ本部:株式会社物語コーポレーションhttp://www.monogatari.co.jp/fc/king.html)
~タッチパネル注文で作業効率アップ!人件費カット!~

 焼肉きんぐは、客が席で、タッチパネルを使って注文したメニューを、スタッフがテーブルまで運ぶテーブルバイキング方式。肉類・サラダ・スープ・ご飯物・デザートのメニューから選び放題です。100分の食べ放題が58品で2,604円、100品で3,129円、120品で3,654円。全コース、小学生は半額、幼稚園児以下は無料、シニア(65歳以上)は500円引き。土・日・祝日は食べ放題100分で2,079円のランチもあり。
 タッチパネルにより店側の作業効率がアップした結果、店舗スタッフにも余裕が生まれ、これまで以上にきめ細かな接客ができるようになりました。また、作業効率アップは人件費削減にもつながりました。なお焼肉きんぐは、郊外型店舗が基本。郊外ゆえに競合他店が少なく、集客が容易になっています。主な客層は、20代~50代のファミリー。平均客単価は2,600円(ランチ込み)。
 本部は、肉に関する知識と買い付け経験豊富な、肉の買い付け専門スタッフを置き、良質な肉を安く仕入れています。ナムルやキムチなどの食材は仕上がった状態で、肉類の大半はカットされた状態で店舗に納品されるので、店舗での仕込み作業は不要。
 社員対象の開業前サポートは、直営教育店舗にて専門指導員によるマンツーマン指導を1カ月~2カ月実施(日数は役職によって異なる)。本部専門スタッフによる開店支援は、店舗の状況に応じ開店前後15日間~20日間。開業後サポートは、エリアマネージャーによる月1回の店舗訪問、毎月一回のエリアごとに全店の店長が集まるエリア会議(業績会議)など。なお、加盟者には、優良物件情報の紹介可能。

フランチャイズ展開開始年 2009年
直営店舗数 / 加盟店舗数(2012年6月末現在) 48店舗/19店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
法人100%
(法人のみ募集)
業界未経験者の加盟比率 約50%
標準開業資金(店舗取得費別)/標準店舗規模 約1億円/100坪

物語コーポレーション FC・立地・店舗開発本部
FC開発部シニアマネジャー 田村公一氏

焼肉きんぐ

※焼肉きんぐ「加盟店オーナーの声」は掲載しておりません。

[事例2]炭火焼肉店「元氣七輪焼肉牛繁」

(フランチャイズ本部:株式会社牛繁ドリームシステムhttp://www.gyushige.com/franchise/index.html )
~希少価値のあるうまい肉を、お手頃価格で提供して差別化!~

 牛繁の差別化策は、「大手チェーン店では扱っていないような、高品質でうまい肉を安く提供する」こと。肉の中には、おいしいけれど、もともと流通量が少ないものがあります。こうした希少価値のある肉は、店舗数の多い大手チェーンでは、数量確保が難しく取り扱えないようです。一方、牛繁は、全国106店舗の中堅チェーン。希少価値のある肉を必要な量だけ仕入れられます。それでいて、一定以上の量をまとめて買い、仕入れ値を抑えられるため、小規模チェーン店や単独で展開する焼肉店と比べお手頃価格で提供できます。こうした牛繁の「珍しくて、うまい、安い」看板商品の例を挙げると、豪州産の最高品質牛肉「F1」の特選カルビ、トロゲタカルビ、ネギ巻きカルビ(いずれも620円)などがあります。また、25坪の標準店でドリンクメニュー約70品目と、ドリンク類の充実ぶりも特長。豊富なドリンクメニューで、焼肉と酒の両方を楽しみたい客を集め、客単価を拡大させています。平均客単価は2,650円(ディナーのみ)。客層はファミリー客からカップル、グループ客と多様。
 牛繁では、工場からタレ、ソース、キムチ、カットした肉などを店舗に納品するため、加盟者にプロの調理技術は不要。調理の手間も、味のブレもありません。牛繁の開業前研修としては、店長研修、アルバイト研修あり。60日の店長研修では調理、接客、マネジメントなどを指導。加盟店オープン時には、オープン前5日~オープン後5日まで本部スタッフによる開店支援あり(店舗の状況に応じて日数は変動)。開業後のスーパーバイザーによる訪問指導は、最低月一回、状況に応じ随時実施。

加盟店オーナーからひとことコメント!
「牛繁でしか食べられない、うまくて値ごろ感ある肉でリピーターを増やす」
■錦糸町店オーナー 余 香華(ヨ コウカ)さん

 「以前は牛繁直営店店長でした。『トロゲタカルビ』など、他店では扱っていないうまい肉を一度食べたお客様は、大抵リピーターになり、繰り返しオーダーしてくれます。牛繁の肉類は399円~830円ぐらいの価格帯ですが、トロゲタカルビは620円。うまい肉なのに値ごろ感がある点が、お客様に喜ばれています」

フランチャイズ展開開始年 2001年
直営店舗数 / 加盟店舗数(2012年7月11日現在) 95店舗/11店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人約50% 法人約50%
業界未経験者の加盟比率 約20%
標準開業資金(店舗取得費別)/標準店舗規模 約2,250万円/25坪

牛繁ドリームシステム取締役FC事業部部長 細原光俊氏

元氣七輪焼肉牛繁

[事例3]焼肉店「安楽亭」

(フランチャイズ本部:株式会社安楽亭http://www.anrakutei.co.jp/jigyo/index.html )
~安全・安心・安価な「無添加自然肉・無添加タレ」で、支持集める~

 安楽亭で取り扱っている肉は、トレーサビリティ(※)の確立している産地・業者から直接買い付けたもの。添加物や成型肉(※)は使用していません。タレも保存料無添加です。肉の加工からタレ作りまで、自社のセントラルキッチンで実施、無菌ポーション化して、グループ企業により毎日店舗に配送。買い付けから配送まで自社とグループ企業で行っていることや、210店舗を数えるチェーンならではの一括大量購入、製造、流通によるコストダウンにより、こだわりの肉を扱っても、一般の焼肉店と同等の価格で販売できるようになりました。主なメニューは、ファミリーカルビ409円、ファミリーロース504円、石焼ビビンバ819円など。客層は20代のファミリーから70代の夫婦と幅広くなっています。平均客単価は1,800円(ランチ込)。
 店舗での手間を最小限にするため、基本的に、セントラルキッチンでカットされた肉が、店舗に納品されますが、和牛など高級な肉については味を優先し、店舗で切り分けています。
 開業前には、調理、接客、マネジメントなどを指導する店長研修あり。個々の店長の技量、経験に合わせてマンツーマンで指導するため、日数などは決まっていません。開店時の本部スタッフによる開店支援も、パート・アルバイトスタッフの集まり具合、店長の技量など、店舗の状況に合わせ支援日数を決定。開業後のスーパーバイザーによる店舗訪問指導は、必要に応じ随時実施。

※トレーサビリティ: 食品が「いつ、どこで、だれが、どのように」生産し、流通したのかを把握できること。
※成型肉:異なる部位の肉を混ぜ合わせたものを結着剤で固め、形を整えた肉などのこと。

加盟店オーナーからひとことコメント!
「焼肉業界に逆風が吹いた時も、うちの店は落ち込みが軽く、回復が早い」
■八潮店オーナー 大川守さん

 「安楽亭直営店店長時代に、こだわり商品を安価に提供する仕組みや、店舗運営ノウハウの確立を実感。これなら成功できると、加盟店として独立しました。安楽亭では、日頃から肉の産地情報などを公開しているため、お客様から信頼されています。そのため焼肉業界で、肉の安全性が問題になった時も、影響が少なく回復が早いです」


フランチャイズ展開開始年 1985年
直営店舗数 / 加盟店舗数(2012年7月17日現在) 168店/ 42店
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人50% 法人50%
業界未経験者の加盟比率 現加盟者は全員経験者だが、
未経験での加盟可能
標準開業資金(店舗取得費込み)/標準店舗規模
※加盟店募集地域は関東圏。それ以外の地域についてはお問い合わせください。
出店エリア、本部による物件紹介の有無などにより、開業資金は異なる。
具体的開業資金についてはお問い合わせください。/50坪

安楽亭店舗開発部 FC暖簾開発課課長 後藤渉氏

安楽亭

注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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