連載コラム

第57回 ヘルスケア・美容(3)

[ 2013年9月27日 ]

 今回は、セキュリティシステムの充実で人件費をカットした「24時間営業フィットネスジム」をご紹介します。

[事例] 24時間営業フィットネスジム「エニタイムフィットネス」

(フランチャイズ本部:株式会社Fast Fitness Japan(ファスト フィットネス ジャパン)) http://www.anytimefitness.co.jp/
~8割の店舗が、オープン後3カ月以内に損益分岐点達成!~

 エニタイムフィットネスは、24時間年中無休・低月会費・マシンジム特化型のフィットネスジム。米国で誕生し、一号店オープンから10年間で、世界12カ国に2000店舗以上出店するという、ハイスピード成長を実現しました。これは、米国のフランチャイズ業界では前例がないといわれています。

 日本では19店舗展開中(2013年8月12日現在)。ジム会員の約70%が男性、約85%が20代~40代。会員専用カードキーで会員だけを入店させる体制や、死角をつくらないように設置した監視カメラなど、セキュリティシステムの充実で、ジムを24時間安全に営業しています。月会費は、各ジムごとに、周辺地域のジムの6割~7割の会費に設定。例えば、千葉・京成大久保店5,985円、新宿中井店7,339円、アークヒルズ店8,925円(いずれも税込)など、割安感を打ち出しています。

 エニタイムフィットネスの収支モデルによると、オープン1年目の平均月商は約273万円、3年目で約600万円(※)。
(※標準店(90坪)。1年目は営業期間10カ月、月会費7,000円×月平均会員数377人として計算。3年目は月平均会員数842人として計算)

 大半のフィットネスクラブの主要客層は、60代以上のシニア層やキッズなので、20代~40代をターゲットとするエニタイムフィットネスは、比較的集客が容易。しかも、ターゲットの職場や居住地から近い店舗、24時間営業、手ごろな会費などの特長が、一層、集客力を高めています。2013年8月末現在、全19店舗中7店舗は規定会員数に達成して、新規入会受付を一時的にストップしています。

 高い集客力に対し、開業資金、経費は低く抑えています。駅前ではなく、ターゲットの職場や居住地に近い地域に出店、マシンジムに特化などにより、店舗取得費、設備投資費を抑制。また、店舗の近隣から会員を集めるため、販促は周辺地域へのポスティング程度。店舗スタッフ数は、行き届いたセキュリティシステムや過剰なサービスのカットで削減。これらにより、販促費、人件費などを大幅にカットしました。
順調な集客と低コスト運営で、全19店舗中16店舗がオープンから3カ月以内に損益分岐点を達成。加盟者8人中4人が2店舗目を出店、2人が2店舗目の物件を選定中です。

 オープン前研修は、加盟者と店長を対象に7日間。本部で、エニタイムフィットネスの企業理念やジム運営ノウハウを指導。オープン後は、スーパーバイザーが月一回店舗を巡回指導。

フランチャイズ展開開始年 2010年
直営店舗数 / 加盟店舗数(2013年8月12日現在) 8店舗/ 11店舗(今秋までに11店舗新規オープン決定)
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人50%、法人50% 
加盟者全体に占めるフィットネスジム経営未経験者の比率 100%
標準開業資金(物件取得費込、運転資金別、税別)/標準店舗規模 約5,565万円/90坪

加盟店オーナーからひとことコメント!
「利用ピークは22時。開業後3カ月足らずで、規定会員数の半数以上に」
■門前仲町店(東京)オーナー 安冨 研さん

 「元銀行員です。門前仲町店(※)は2店舗目。24時間営業や、接客重視が、順調な集客につながりました。手続面の研修は、本部で毎月実施のものに随時参加してもらいますが、スタッフとは毎日のように電話などでやりとりをしており、コミュニケーションを密にして、接客重視の姿勢を共有しています。会員様には、監視カメラなど、セキュリティシステムの説明を受けてから入会してもらいます。カメラ画像や、入退室の記録が残ることを周知しているためか、盗難などのトラブルはゼロです」
※2013年6月オープン


ファスト フィットネス ジャパン
代表取締役副社長兼COO 土屋敦之氏

エニタイムフィットネス
注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

バックナンバー

PAGE TOP