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連載コラム

第61回 オフィス向け「ドリンクサービス・クリーニングサービス」

[ 2014年2月4日 ]

 今回は、ドアノックツールになる「冷蔵庫設置型ドリンクサービス」、充実研修で確かな技術が身に付く「店舗・オフィス・ハウスクリーニング(※)」、加盟者の要望に合わせてサポートする「店舗・オフィス・ハウスクリーニング(※)」をご紹介いたします。
※:今回は店舗・オフィスクリーニング中心に紹介

[事例1] 冷蔵庫設置型ドリンクサービス「オフィスコンビニ」

(フランチャイズ本部:株式会社オフィスコンビニ)
http://www.office-conveni.com/
~多くの加盟社が、ドアノックツールとして活用、本業にプラス効果~

企業、店舗に冷蔵庫を無料で設置。約160のドリンク・スナックを安価に提供
 オフィスコンビニは、企業、店舗対象のミニ冷蔵庫を使ったドリンクサービス事業。1本50円からのドリンク、大半が100円のスナック類などの入った冷蔵庫を企業や、店舗に無料で設置、利用した分だけ、商品代金を支払ってもらうサービスです。商品代金は、実際に商品を飲み食いする人が払うので、企業側は、わずかな電気代の負担だけで、サービスを利用できます。料金は、備え付けの集金箱に入れるだけ。

「事業の魅力」:利用者開拓がラク・アイテム数で優位・加盟社の仕事シンプル
 オフィスコンビニ事業の特長の一つは、利用者開拓が容易な点。「低価格・低コスト・利便性」という、利用者側のメリットがわかりやすいからです。少なくない加盟社が、オフィスコンビニで得た顧客に、本業の商品やサービス、例えば、電話回線やLED電球の切り替え、ハウスクリーニングサービスなどを提案、販売し、売上拡大しています。
また、サービス利用の中止率が少なく、利用者が積み上がっていくストック型ビジネスなので、経営は安定しやすくなっています。

 オフィスコンビニのもうひとつの特長は、競合他社を上回る商品アイテム数。オフィスコンビニの全アイテム数は、約160ですが、競合A社は約110、B社約90(※他社ウェブサイトで公開されているアイテム数)。利用者からは、「アイテム数が多いから(オフィスコンビニを)選んだ」との声がよく寄せられます。

 オフィスコンビニでは、ミネラルウォーター、コーヒー、緑茶、野菜ジュースなどのドリンク類を、概ね50円~100円で販売(一部商品200円。関東圏60円~100円)。ポテト菓子、チョコレート菓子、カップ麺などスナック類は、概ね100円で販売(一部150円)。

 さらなる特長は、加盟社の役割がシンプルな点。加盟社の主な仕事は、顧客企業・店舗の開拓、月1~2回の割合で、顧客企業・店舗を訪ね、商品の補充と集金を行うことです。本部から、在庫・棚卸・集配ルートを一括管理できるシステムなどの提供があるため、加盟社は効率的に顧客に対応できます。加えて、冷蔵庫に入れる商品は、賞味期限が最低6カ月以上なので、ラクに管理できます。

客単価、加盟社の平均年間売上
 オフィスコンビニの客単価(月間利用料)は、夏に大きく上がるため、年間で見るとかなりの幅があります。IT企業、コールセンター、パチンコ店など内勤が多い顧客で5万円~16万円、工場など外勤が多い場合は6,000円~3万円程度。加盟社のオフィスコンビニ事業による平均年間売上は約1,000万円。トップクラスは約7,500万円。

「研修・サポート」:オープン前研修・オープン後指導
 オープン前研修は2日間。営業方法、集配時の挨拶など、未経験でも営業できるように指導。オープン後は、加盟社の状況に合わせ随時実施。

フランチャイズ展開開始年 2010年 3月
直営店舗数 / 加盟店舗数(2013年12月末現在) 1店舗/ 40店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
法人90%以上
※現在は、法人のみ募集 
加盟者全体に占める未経験者の比率
標準開業資金(無店舗) ・通常プラン420万円(顧客1,000社迄)
・顧客無制限プラン630万円(顧客無制限)
※両プランとも、お預かり金50万円が別途必要

※オフィスコンビニの「加盟店オーナーからひとことコメント!」は掲載していません。

オフィスコンビニFC事業本部長 佐伯 靖浩氏
オフィスコンビニFC事業本部長
佐伯 靖浩氏
オフィスコンビニ
オフィスコンビニ


[事例2] 店舗・オフィス・ハウスクリーニング「サービスマスター」

(フランチャイズ本部:株式会社ダスキン)
http://www.duskin.co.jp/fc/care/service/sm/index.html
~ライセンス制度やコンテストなどで高い技術力維持、支持集める~

技術教育が充実、だから未経験でも加盟OK
 サービスマスター加盟者の主な仕事は、企業、店舗、個人利用者の開拓、クリーニングサービスの提供。

 クリーニングサービスについては、未経験でも適切に提供できるよう、加盟者の技術教育に力を入れています。加盟者が技術を身に付け、維持するための仕組みの一つが、ライセンス制度。ライセンスは、研修を受けて試験に合格した人に与えられるもので、加盟者には取得が義務付けられています。加盟者は、開業後も、全国9カ所にある研修センターで、新たに研修などを受け、ライセンスを更新、技術力を維持します。

 他にも、エアコンクリーニング、ハウスクリーニング検定(国家資格)、コンプライアンスなどの専門知識勉強会、技術や接客を競うテクニカルコンテストの開催などにより、加盟者や加盟店スタッフの技術力向上、高いモチベーション維持を図っています。

「利用者開拓サポート」:同行セールス・加盟者の合同セールス・利用者紹介
 利用者開拓についても、営業未経験でも、円滑に開拓できるよう、多様なサポートを行っています。
 まず、エリアマネジャー(スーパーバイザー)による同行セールス。法人営業の場合、エリアマネジャーが、資料作成や営業先への事業説明などをサポート。また、地域・エリア単位で加盟者(もしくは加盟店スタッフ)が2人1組になって行う合同セールスでは、ベテラン加盟者の飛び込み営業ノウハウを、間近で見聞きしたり、成功事例や地元の情報を共有したりなどして、利用者開拓力を高めるようになっています。

 さらに、地元で活動しているダスキンの「マット・モップレンタル事業」加盟店やダスキン法人営業部からの利用者紹介、24時間365日稼働中の「ダスキンコールセンター」で受け付けた申し込みの紹介などで、利用者開拓を促しています。

客層・客単価・加盟店の平均年商
 サービスマスターの店舗・オフィスクリーニング利用者には、社員数10人~100人程度のオフィス、診療所、200床以下の病院、飲食店、介護施設などが挙げられます。サービス料金(オフィスクリーニング)は、床のクリーニング2万円~3万円、エアコンクリーニング3万5,000円など。
 オフィスクリーニングの平均客単価は、3万1,000円。既存店実績に基づく加盟店年商モデルは、6,000万円。サービスマスターの売り上げ比率は、オフィス向け約6割、家庭向け約4割。オフィス、家庭の両分野に強いため、加盟者は、住宅地でも、オフィスの多い地域でも、事業展開が可能です。

「研修・サポート」:オープン前研修・オープン後指導など
 オープン前の初期導入研修は、16泊17日で、経営理念、技術、営業などを指導。オープン後のサポートは必要に応じ随時実施。2カ月に1回、サービス技術に関する勉強会、販促活動などに関する会議を開催。そのほか、随時、開催される各種勉強会などあり。

チェーン展開開始年 1971年 1月
直営店舗数 / 加盟店舗数(2013年3月末時点) 80店舗/ 962店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
法人100%
※個人でも法人を設立すれば加盟可能
加盟者全体に占めるクリーニング業未経験者の比率 約90%
標準開業資金(物件取得費別※)/標準店舗規模 344万円 /20坪
※必要条件を満たせば自宅を事務所にすることも可能

加盟店オーナーからひとことコメント!
「ダスキンの、マット・モップレンタル事業加盟店からの紹介に助けられた」
■ダスキングッドマンサービスマスター(福岡市)オーナー 山下 俊孝さん

「開業当初、助かったのが、長く活動されてきたマット・モップレンタル事業加盟店さんからのお客様紹介。ダスキンと信頼関係ができているお客様なので、成約率ほぼ100%でした。オフィスクリーニングの魅力は、紹介の多さ。弊社で歯科医院のお客様が多いのは、弊社初の歯科医院のお客様が、お知り合いを次々と紹介してくださったからです」

※1991年3月に開業

ダスキン サービスマスター開発部FCパッケージ開発室 宮脇幹生氏
ダスキン サービスマスター開発部
FCパッケージ開発室 宮脇幹生氏
サービスマスター
サービスマスター


[事例3] 店舗・オフィス・ハウスクリーニング「おそうじ本舗」

(フランチャイズ本部:長谷川興産株式会社)
http://www.osoujihonpo-fc.com/
~無店舗開業OK!加盟者の要望に合わせたサポート体制~

クリーニング技術の基礎から指導。現場研修、営業研修もあり。
 おそうじ本舗加盟者の役割は、企業、店舗、個人利用者を集め、クリーニングサービスを行うことです。

 おそうじ本舗の技術研修では、レンジフードやエアコンなどを分解、機械内部の清掃を行うなど、クリーニング技術の基礎から学びます。また、研修の一環で、本部スタッフとクリーニングの現場に向かい、客のいる状況で実際にクリーニング作業を行います。技術以外にも、接客時に必要な礼節・マナー、電話応対から営業スキルなどを研修で指導します。研修終了から半年後に、改めて基本を確認する目的で、2日間の定期検査講習の受講が義務付けられています。

「事業の魅力」:加盟者の要望に合わせたサポート体制
 おそうじ本舗の、開業後の加盟店サポート体制は、加盟者がスキル面、資金面で無理なく事業拡大できるようにつくられています。

 本部スーパーバイザーが、加盟者の営業に同行し、受注を手助けする「営業同行サポート」、現場で加盟者と作業しながら、技術指導も行う「現場作業同行サポート」で、加盟者が営業力、クリーニング技術を身につけるのを促します。加盟から数年後でも、新規の営業、苦手な作業がある場合には、これらのサポートを受けられます。また、店舗・オフィスクリーニングについては、本部の法人営業チームが開拓した利用者を、加盟者に紹介します。

 加盟者1人で事業を開始して、経営が軌道に乗ったものの、加盟者が「人を雇うにはまだ早い」と考える場合、加盟者だけでは仕事をさばききれない繁忙期には、近隣の加盟者の応援を依頼できます。応援が可能なのは、2カ月に1回、地域ごとに開かれる加盟者同士の情報交換会で、交流を図り、協力体制を敷いているためです。逆に、加盟者が、店舗を構えたり、初めて社員を雇用する場合、「有店舗サポート」で優良物件の探し方から、社員を雇った上での店舗管理・運営まで指導したり、雇った従業員への研修を行ったりします。

客層・加盟店の平均年商
 おそうじ本舗の店舗・オフィスクリーニング利用者は、美容院、医院、介護施設、社員数1人~20人程度のオフィスなど。サービス料金は、業務用エアコン1台当たり3万5,000円。床の洗浄・ワックスがけ(100㎡当たり)2万円~3万円。定期クリーニングの場合、1回当たり4万円で、2カ月に1回行うぐらいが目安。
 既存店実績に基づく加盟店年商モデルは、約1,171万円。トップクラスの加盟店の中には、月商1,000万円以上の店舗もあります。

「研修・サポート」:オープン前研修・オープン後指導など
 オープン前の研修は、基礎研修6日間(サービスの基礎的なスキル、ノウハウ習得)、現場研修2日間(現場での研修)、営業研修4日間(営業スキル、クレームへの対応方法など指導)。開業後は、スーパーバイザーが必要に応じ、営業同行、現場作業同行などのサポート、指導を実施。そのほか、新サービスを学ぶ、新サービス講習会(随時開催)、全国の加盟者が集まり、成功例や失敗例などの情報を共有するFC定例総会(年一回)などあり。

チェーン展開開始年 2000年 3月
直営店舗数 / 加盟店舗数(2014年1月現在) 5店舗/ 1,228店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人約80% 法人約20%
加盟者全体に占めるクリーニング業未経験者の比率 約90%
標準開業資金(無店舗) 221万円(税別)

加盟店オーナーからひとことコメント!
「初めての営業は、緊張で頭が真っ白に。同行営業で、あいさつから学んだ」
■小田原東店(神奈川県)オーナー 小嶋 孝行さん

「営業未経験で加盟。最初は恥ずかしくて、訪問先のピンポンさえ押せなかったので、同行営業は助かりました。1人で事業を始めましたが、今ではパート3人、正社員1人を雇うまでになりました。オフィスクリーニングのお客様は、老舗旅館や医院。経営者の方から、ハウスクリーニングも受注できるケースが少なくないし、定期利用が多いのが魅力」

※2008年5月開業

長谷川興産 企画部課長 尾崎 真氏
長谷川興産 企画部課長 尾崎 真氏
おそうじ本舗
おそうじ本舗
注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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