連載コラム

第101回 うどん・つけ麺

[ 2017年5月29日 ]

 今回ご紹介するのは、オリジナルの冷凍麺を使った「セルフ式うどん店」、こだわりの"だしつゆ"と独自の麺で差別化「手延べうどん店」、低投資開業できる個性的な美味しさの「つけ麺・ラーメン専門店」です。

[事例1] セルフ式うどん店「麺乃庄 つるまる饂飩」

(フランチャイズ本部:株式会社フジオフードシステム)
http://www.fujiofood.com/fc/brand/tsuru.html
~独自開発の冷凍麺で"うまい・早い"うどん実現~

多忙なサラリーマンの支持集める
 あっさりとして飽きのこない関西風のだしと、コシがあって、のど越しのいい麺。これらが、「麺乃庄 つるまる饂飩」のうどんの特徴です。製麺メーカーとの提携で独自開発した冷凍麺を使っているため、美味しさに加え、スピード提供できることが大きな強みです。

 「きつねうどん」300円、「ざるうどん」300円などの通年メニューのほか、季節限定うどんなども用意。トッピングは、「鶏ささみ天」130円などのオーダーを受けてから揚げる天ぷら他約15種類、サイドメニューは、「鳥めし(小)」130円をはじめ、おにぎり、おでんなど約15種類があります。全品テイクアウト可能です。平均客単価は450円。なお、店舗の中には朝定食を扱ったり、24時間営業の店舗もあったりするなど、店舗によってメニューや価格、営業時間は異なります(※上記価格はいずれも税込)。

 店舗は、駅前、オフィス街中心に出店しています。 "うまい・早い・お手頃価格"が忙しいサラリーマンに支持され、客の7割が20代~70代の男性です。加盟店(20坪)の収益モデルは月商約350~400万円。

スタッフ集めの苦労が少ない
 だし、トッピング、サイドメニューなどは、加盟店でつくりますが、煮るだけ、揚げるだけなどシンプルな調理なので、通常、マニュアルに沿って調理すれば、パート・アルバイトスタッフでも簡単にできます。
 また、セルフ式うどん店なので、人手をあまり必要としません。20坪の標準店でピークタイムは4名~5名、アイドルタイムは1名~2名のスタッフで対応できます。それだけ人件費の抑制につながりますし、人集めの苦労が軽減されます。なお、加盟店の場合、基本的に、店長(社員)1名の他はパート・アルバイトスタッフという体制で店舗を回せます。

加盟店募集エリア 全国
オープン前の主な加盟店研修内容と日数 ・座学・店舗OJTで21日間実施
・経営理念から調理、接客など店舗運営全般を指導。
オープン前・後のサポート内容 ・オープン前後5日間のオープン支援
・3カ月に1回の臨店指導
フランチャイズ展開開始年 2009年
直営店店舗数 / 加盟店店舗数(2017年4月末現在) 直営 45店舗 / 加盟店 6店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
法人 100%
※法人のみ募集
加盟者全体に占める飲食業未経験者の比率 50%
ロイヤルティ 3%
標準開業資金(物件取得費別)/標準店舗規模 約1,700万円/20坪
加盟店の収益モデル(標準店舗規模の場合) 月商約350~400万円

※「加盟店オーナーからひとことコメント!」は掲載していません。

フジオフードシステムFC支援部 井内 康喜氏
フジオフードシステムFC支援部
井内 康喜氏
麺乃庄 つるまる饂飩
麺乃庄 つるまる饂飩

[事例2] 手延べうどん店「水山(すいざん)」

(フランチャイズ本部:味の民芸フードサービス株式会社)
http://www.sagami.co.jp/fc/
~独自製法でつくる麺、こだわりの"だしつゆ"で差別化~

15坪の小型店、うどんの定番メニューから創作ものまで提供
 生地を手で引き伸ばしてつくる "手延べうどん"。この独特の製法で仕上げた「水山」の麺には、他にないモチモチ食感と、なめらかなのど越しがあります。一方、一日2回店内でだしを取ってつくる"だしつゆ"は、香り高く味わい深いもの。「水山」は、オリジナルの麺とだしつゆが生み出す独自の旨さで、差別化しています。

 うどんメニューは、「きつねうどん」630円、「黒酢あんかけうどん」788円、「長崎ちゃんぽんうどん」797円など、ベーシックなものから創作ものまで約13品をそろえています。季節限定うどんも人気です。サイドメニューはミニ丼、サラダ、丼定食など約9品。アルコールも扱っています(※価格は全て税抜。店舗ごとにメニューは異なる)。

 標準店舗は、15坪の小型店。オフィスビルやショッピングセンター内中心に出店しています。主要客層は、オフィスビル内の店では30代以上の男女、ショッピングセンター内の店では平日は主婦層ですが、週末は子どもから高齢者までと幅広くなります。平均客単価は780円前後、加盟店(15坪)の収益モデルは月商約600万円。

加盟店で行う調理
 だしを取ったり、天ぷらを揚げたりするなどの調理は、加盟店に任されています。だしは、マニュアルを見れば誰でもカンタンに取れますし、揚げ物についても、マニュアルが完備され、できるまで指導していくため、パート・アルバイトスタッフでも行えるようになります。

加盟店が得られるスケールメリット
 現在、「水山」オリジナルの麺は、外部の工場に委託して製造しています。「水山」では、麺を大量に取り扱う分、その価格を抑えられます。さらに、本部が、国内外で約260店舗の麺レストランを運営するチェーンのグループ企業であるため、物流コストも抑制。従って、加盟店は麺の安価な仕入れ、低い物流コストなどのスケールメリットを得られることになります。また、本部は「水山」向きの優良物件情報がある場合は、加盟者に出店候補物件として紹介します。本部は大手チェーンの一員であるメリットを生かし、多様な形で加盟店を支援します。

加盟店募集エリア 関東圏
オープン前の主な加盟店研修内容と日数 ・座学研修も含め30日間
・開店準備から閉店作業、調理、接客など店舗オペレーション習得
オープン前・後のサポート内容 ・開店指導員は原則1名でオープン前後1週間(総労働時間70時間)の派遣
・開業後は原則月1回の店舗運営指導員による巡回指導実施
フランチャイズ展開開始年 2017年
直営店店舗数 / 加盟店店舗数(2017年4月末現在) 直営 3店舗 / 加盟店 0店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人 ―% 法人 ―%
※加盟条件は、飲食事業経験のある複数店舗出店が可能な法人
加盟者全体に占める飲食業未経験者の比率
ロイヤルティ 売上の3%
標準開業資金(物件取得費別)/標準店舗規模 約3,560万円(※)/15坪
※内訳:内外装設備工事費、厨房機器費、開業費、加盟金、設計・設計監理費、開業前研修費、保証金
加盟店の収益モデル(標準店舗規模の場合) 月商約600万円

※「加盟店オーナーからひとことコメント!」は掲載していません。

味の民芸フードサービス経営企画部 西田 則和氏
味の民芸フードサービス経営企画部
西田 則和氏
水山
水山

[事例3] つけ麺・ラーメン専門店「優勝軒」

(フランチャイズ本部:株式会社優勝軒)
https://yushoken.com/
~低投資!個性的な旨さでリピーター化、女性・ファミリーも集める~

実績あるラーメン店グループと業務提携して開発された「優勝軒」
 「優勝軒」は、多数の有名ラーメン店を輩出してきたラーメン店グループと業務提携して開発された業態。豚骨ベースの濃厚スープと中太麺が特徴の看板メニュー「特製もりそば(つけ麺)」930円をはじめ、「富士らーめん」800円、「特製黒中華そば」750円など、個性的な味わいのメニューは、後を引く美味しさで人気を集めています。また、本部の設けた一定の基準を満たせば、加盟店の独自メニュー導入も可能。現在、ほぼ加盟店全店で独自メニューを手掛けています。本部の許可を得れば、店舗デザインなどにも、独自性を出せます。

 店舗では、定番メニューに加え、季節メニュー、「焼き餃子」や「唐揚げ」といったサイドメニュー、アルコールなどを提供(※店舗によってメニュー内容、価格は異なる)。つけ麺3種類、ラーメン5種類に各種トッピングを乗せてバリエーションを出しています。

女性や母親目線の店づくりで幅広い客層取り込む
 客層は、平日は10代から60代以上の男性が8割を超えますが、週末は30代から40代のファミリー客でにぎわいます。幅広い客層を取り込める理由の一つが、女性や母親目線を意識した店づくり。基本的に全席禁煙で、クレンリネス、きめ細かな接客を徹底、また「お子様つけ麺」などの子ども向けメニューや、子ども連れでもくつろぎやすい座敷席などを用意しています。平均客単価800円、加盟店(30坪・ロードサイド)の収益モデルは月商約450万円。

優勝軒オリジナルの麺やスープを使用
 基本的に、加盟店では、麺やスープについては、提携工場で製造した優勝軒オリジナルのものを使いますが、チャーシューなどは手づくりします。手づくりと言っても、仕込みや調理は、マニュアルなどを見れば、パート・アルバイトスタッフでも比較的簡単にできます。なお、運営状態などが一定の基準を満たした加盟店の場合、本部の許可を得て、本部のレシピに沿って加盟店内で製麺したり、スープを手づくりしたりすることも可能です。

物件取得費込みで、標準開業資金は約1,000万円
 本部は、外食事業を多数展開する企業の子会社であるため、大量仕入れによる食材費のコストダウン、優良な店舗用物件情報の入手などが可能です。そのため、高品質で安価な食材の供給や、いい条件の居抜き物件の紹介で加盟店を支援できます。居抜き物件の利用などにより、物件取得費込みの標準開業資金(30坪)は約1,000万円に抑えられています。

加盟店募集エリア 全国
オープン前の主な加盟店研修内容と日数 ・座学での企業理念などの教育、及び現場での調理、接客などの店舗運営全般を指導
・研修日数は約1カ月
オープン前・後のサポート内容 ・オープン前後5日間、本部スタッフが店に入ってサポート・指導
・必要に応じ随時臨店指導を行う
フランチャイズ展開開始年 2011年
直営店店舗数 / 加盟店店舗数(2017年4月末現在) 直営 3店舗 / 加盟店 34店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(※個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース、個人事業主含む)
個人 約30% 法人 約70%
加盟者全体に占める飲食業未経験者の比率 約30%
ロイヤルティ 総売上高の3%
標準開業資金(物件取得費込)/標準店舗規模 約1,000万円/30坪
加盟店の収益モデル(標準店舗規模の場合) 月商約450万円

※「加盟店オーナーからひとことコメント!」は掲載していません。

優勝軒取締役専務 三宅 宏通氏
優勝軒取締役専務 三宅 宏通氏
優勝軒
優勝軒
注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

バックナンバー

PAGE TOP