連載コラム

第3回 ヘルス&ビューティー系

[ 2009年2月27日 ]

年齢性別に関わらず、日常生活でストレスを感じる層が増える昨今、心身の調子を整える、健康・美容関連サービスが、広がりを見せています。

[事例1]ネイルサロン「ネイルクイック」

(FC本部:株式会社ノンストレス http://www.nonstress.com
~リーズナブルな価格と高い技術・接客力で差別化~

ネイルサロン「ネイルクイック」

 爪の手入れや装飾を行うネイルサロン「ネイルクイック」は、48店舗(うち加盟店は5店舗)を数えます。96年に第一号店をオープン以後、指先の身だしなみが、「ささやかな幸せ」感や癒しにつながると支持を受け、店舗数を伸ばしてきました。ネイルクイックでは、米国のネイルサロンが約58,000軒といわれる中、日本の専業サロンは8,400軒程度なので、日本の市場は今後、さらに成長できると見ているそうです。
 同FCの主なサービスメニューは、手足の爪のケアとカラー、ジェルを使った人工爪、ラインストーンなどを用いて行う爪の装飾などです。また、無駄を省いた店舗運営により、リーズナブルな価格設定を実現、さらに予約なしでも利用できる気軽さ、スピーディーなサービス、高い技術力・接客力で差別化を図っています。
 標準店舗規模店(5坪~10坪)の開業資金は約800万円(店舗取得費別)。主要客層は20代後半~30代後半の女性で平均客単価は8,000円。既存加盟者は、理美容室、アパレルショップなどが中心で、ネイルクイックの店をインショップ形式や、自店に隣接する形で出店しています。
 事業の成否は、店舗スタッフの技術力・接客力に大きく左右されるため、FC本部は、これらを向上させる研修に力を入れています。ちなみに、独自にネイルサロンを始めたものの伸び悩んでいた美容室が、ネイルクイック加盟後、本部の充実した研修もあって、急速に売上を伸ばした事例もあります。

[事例2]女性専用30分フィットネスクラブ「ビーライン」

(FC本部:有限会社日本パートナーズシステム http://www.b-linejapan.com
~充実の会員管理システムで経費削減・顧客満足アップ~

女性専用30分フィットネスクラブ「ビーライン」

 女性専用30分フィットネスクラブ「ビーライン」は、09年1月末現在、124店舗(うち121店舗が加盟店)を展開しています。ビーラインでは、油圧マシンとジョギングボードを交互に使い、短時間で効果を出すサーキットトレーニングを行っています。従って、利用者は、着替える必要もなく、運動用シューズを準備すればすぐトレーニングできるそうです。この気軽さに加え、手頃な価格設定、店が利用者にとって身近な場所にあるといった特徴があります。
 主要客層は、30代~50代の女性、平均客単価は4,300円。標準店舗規模35坪で開業資金は約576万6500円(物件取得費別)。FC本部では加盟店のコストや手間を省く一方、利用者満足を高めるために、会員管理システムを備えています。類似のシステムを持つ競合他社もあるそうですが、充実度が違うということです。同システムの主な特徴を挙げると、まず、クラブ利用の際のチェックインなどが、タッチパネルで簡単に行えるので、スタッフの労力を軽減できます。また、利用者の体脂肪率などの測定結果を、自動的に会員管理システムに転送できるため、スタッフがリアルタイムで、利用者の運動効果を把握、的確なアドバイスが可能になり、効率的に顧客満足度を高められるそうです。  
 開業後は、毎月一律3万5,000円(税別。コンピューターソフト使用料などの対価)のみ必要。オーナー研修のほか、Webによる加盟店サポート、何回でも参加できるスタッフ研修(無料)などがあります。

[事例3]リラクゼーションサロン「ル・タン」

(FC本部:株式会社トータルセラピー http://www.total-therapy.jp)
 ~サービスの充実で客の7割がリピーター~

リラクゼーションサロン「ル・タン」

 リラクゼーションサロン「ル・タン」は、55店舗(うち加盟店28店)を展開中です。リラクゼーションサロンとは、足裏マッサージや精油によるオイルトリートメントなど、様々な手法で心身をリラックスさせる店を指します。リラクゼーションサロンの中では、ソフトタッチのセラピー(マッサージの一種)が多いのですが、ル・タンでは、筋肉の深部まで届くセラピーを実施しており、これが大きな差別化の柱となっています。男性でも充分満足させる適度な刺激が、ソフトタッチでは不満を感じる層の支持を集めているということです。主なサービスメニューには、東洋医学をベースにしたマッスルセラピー、腸の状態を整えるバウエルセラピー、眼精疲労を改善するアイセラピーなどがあります。主要客層は25歳~35歳の女性ですが、客の3割は男性です。平均客単価は4,000円~5,000円。標準店舗規模は15坪で開業資金は約1,200万円から(店舗取得費別)。
 店舗スタッフに特別な資格は不要ですが、本部はスタッフ教育にもっとも力を入れています。開業後の指導は、社員・アルバイトの区別なく、分かるまで、何回でも無料で行っています。なお、加盟者は、専業主婦、元中学校教師、税理士など、未経験からサロン経営に乗り出したケースが大半です。加盟者自らは施術を行わず、店をスタッフに任せる場合、加盟者が経営者としての自覚を持って、こまめに店に顔を出し、スタッフの士気を高めるなどの努力が不可欠だということです。この努力を怠ると、店の業績は低迷しがちだそうです。

注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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