連載コラム

第5回 リサイクル系

[ 2009年4月27日 ]

環境意識の高まりから、リサイクルショップの利用は、広く一般に根づいた感があります。景気低迷の影響から、一層利用者増加が見込めるこの分野は、ビジネスとしての成長も期待されています。

[事例1]総合リサイクルショップ「2nd STREET(セカンドストリート)」

(FC本部:株式会社フォー・ユー http://www.foryou-inc.co.jp
~衣料品の充実で際立つ、総合リサイクルショップ~

2nd STREET(セカンドストリート)

 総合リサイクルショップ「2nd STREET」は、現在直営117店、加盟店3店を全国で展開しています。
 主な取扱商品は、衣料品、家電、家具、楽器、ホビー用品、貴金属など多岐にわたる中古品です。こうした中古品は、基本的に、各店舗で客からの不用品買取りによって、仕入れます。買い取った品は、体裁を整えてから、商品として店舗で販売されます。150~250坪の明るく開放的な店舗では、これら多様な商品が分かりやすくディスプレイされており、お得感に加え、ショッピングの楽しさで集客しています。
 同FCでは今後、取扱商品の中でも、特に衣料品を強化していくそうです。その理由は、全国に広がる店舗網、約13年もの間、中古の衣料品を扱ってきた経験と知識など、蓄積された膨大なデータと最新の情報にあります。これらに裏打ちされた、POSデータとマニュアルがあるため、衣料品の人気、流行などをタイムリーに捉えた、的確な買取り価格、販売価格の設定ができるのです。こうした適切な価格設定は、客の店への信頼を高めるので、結果的に良質な商品が、より多く持ち込まれるようになり、魅力的な品揃えで差別化を図ることができるというわけです。なお、衣料品はもとより取扱商品の価格設定は、パート、アルバイトスタッフでもPOSとマニュアルを用い、簡単に行えるようになっています。
 同FCの標準店舗規模は150~250坪、標準開業資金は約5,000~7,000万円(開店時の運転資金含む。物件取得費別)。

[事例2]質・ブランド品買取り・チケット売買店「チケット大黒屋」

(FC本部:株式会社大黒屋 http://www.e-daikoku.com
~不況に強く、1人でもできる質・ブランド・チケット事業~

FC本部:株式会社大黒屋

 チケット大黒屋は、直営43店、加盟店43店を展開中です。
同FCでは、加盟店の業務内容が3つの柱で構成されています。第一に、質入れ。バッグ、宝飾品、時計などのブランド品や、パソコン、デジカメといった電化製品を担保に、融資を行います。融資に伴って、利息収入を得ます。第二にチケット、金券類の売買。客の持ち込んだ商品券、旅行券などのチケットを買取り、これらを割安価格で販売します。第三にブランド品などの買取り。客から買取ったブランド品は、基本的にFC本部に売却し、利益を得ます。このように事業内容を3つに分けることで、リスクを分散できるそうです。現在のような不況下では、質入れ、チケット販売が伸び、経営を下支えしてくれるので、景気動向に左右されず、手堅い店舗運営ができるからです。また、基本的に買取ったブランド品などは、本部に売却するので、加盟店は在庫として商品を抱え込むことなく、確実に販売できる点も事業の魅力の一つとなっています。
 研修やマニュアル類があるので、未経験からの参入でも商品の査定、買取りは容易にこなせると言うことです。万一、査定の難しい商品が持ち込まれた場合でも、本部の専門スタッフに問い合わせれば、迅速に回答が得られる体制が整っています。同FCの標準店舗規模は10坪、開業資金は約2,000万円(運転資金込み。店舗取得費別)。1名でも運営できる業態なので、既存加盟者の半数は脱サラからの開業。法人加盟者は、コンビニエンスストア、ラーメン店など異業種からの参入が目立ちます。

[事例3]古着リサイクルショップ「ドンドンダウン・オン・ウェンズデイ」

(FC本部:株式会社ヘイプ http://www.hype-net.com)
~「毎週水曜日に値下がりする」楽しい店作りで集客~

古着リサイクルショップ「ドンドンダウン・オン・ウェンズデイ」

 ドンドンダウン・オン・ウェンズデイは、現在直営11店、加盟店12店を数えます。
同FCでは、メンズ、レディス、キッズ用古着などの買取り、販売を行っています。主な特徴は3つあります。まず、どんな古着でも買取る姿勢。ブランド品は査定をして買取りますが、それ以外の古着は、売れ行きの予測に応じてランク分けして(1キロ当たり500円、200円、30円)、重さで買取り価格を決定します。次に、毎週水曜日の値下げ。スイカやナスなど野菜のマークが入った「野菜タグ」がついている商品は、100円から1万円の値段設定になっており、これが毎週水曜日に1,000円ずつ値下がりする仕組みになっています。客は、目当ての商品が、値下がりするまで待つか、他の客に買われる前に買うか、お得感と共に、ある種ゲーム感覚でショッピングを楽しめるわけです。そして衣料品販売スキル。同FCでは、約18年にわたり、衣料品販売店を運営してきた経験と実績に基づき、トレンド感のある品揃え、店舗デザイン、手書きのポップや、店舗スタッフによる店内アナウンスなど、手作り感を出した演出で客を引き付けているそうです。
商品の査定、買取りは、研修やマニュアルがあるため、未経験からでもマスターできます。現在のところ、基本的に複数店展開の意向を持った法人加盟者を募集しています。標準店舗規模は150坪、開業資金は約2,400万円(物件取得費別)。

フランチャイズ・ショー2009に出展の
その他リサイクル関連チェーン

○ アップガレージ(FC3105)  http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/25840084/index.html
○ イエローハット(FC4510) http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/25390051/index.html
○ FTC(FC3117)  http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/29160111/
○ お宝あっとマーケット(FC3111) http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/29190114/index.html
○ ダイオーズサービシーズ(FC3108) http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/25780077/index.html 
○ タックルベリー(FC3102)  http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/25610057/index.html
○ ブックマートグループ(FC3113) http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/25320030/index.html 
○ ブランドオフ(FC3109)  http://messe.nikkei.co.jp/fc/exhibitor/25060004/index.html

注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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