連載コラム

第6回 リフォーム&レンタル系

[ 2009年5月26日 ]

景気低迷やエコ意識の高まりを背景に、ものを長く使う、買うより借りるなど、新しい価値観が定着、これがリフォームやレンタル市場を拡大させています。

[事例1]靴・バッグのクリーニング&修理「靴専科」

(FC本部:長谷川興産株式会社 http://www.kutsusenka.com
~靴・バッグの丸洗いで支持集める~

FC本部:長谷川興産株式会社

 靴専科は、靴・バッグのクリーニング&修理店FC。現在59店(直営9店、加盟店50店)を数えます。
 クリーニングメニューには、除菌・消臭効果を持つオゾン水での丸洗いを基本に、エコノミー、デラックスコースなどがあり、修理メニューには、中敷きの交換からほつれ縫い、傷やスレによる色の補修などがあります。また、それぞれの客の要望を細かくヒアリングして、商品ごとにカルテを作成するなど、カウンセリング型の接客を特徴としています。多くの客が修理目的で来店するそうですが、カウンセリングによって、クリーニングも合わせてオーダーするケースが少なくないそうです。その結果、平均客単価は5000円(クリーニングと修理2箇所程度)になっています。
 これまでこのようなサービスがなかったこと、しかもものを大事に使おうというエコ意識にも合致しているため、比較的生活にゆとりがある層の支持を集め、既存店は売上、客数ともに伸ばしているそうです。
 クリーニング、修理には一定の技術が必要ですが、約1ヶ月の研修で未経験者でも技術を習得できます。万一、対応が難しい修理などが持ち込まれた場合は、FC本部に作業を依頼することも可能です。標準開業資金は439万5,000円(標準店舗規模10坪。店舗取得費別)。加盟者の8割が脱サラで、30代~40代が中心です。


[事例2]グリーンレンタル「グリーンポケット」

(FC本部:国土緑化株式会社 http://www.greenpocket.jp/
~安定性と社会貢献度が高いグリーン事業~

FC本部:国土緑化株式会社

 グリーンポケットは、観葉植物のレンタルとメンテナンスを行うFC。現在、店舗数は、直営3店、加盟店55店。
 主なレンタル先は、飲食店、商店、オフィス、医療機関など。こうした施設では、客や従業員にとって、快適な空間を演出するツールとして、観葉植物を必要としているそうです。
 この事業の特徴を挙げると、まず強力な競合他社が存在しないこと。従って、営業の手間を惜しまなければ、仕事を受注するのは比較的容易です。しかもリピート率98%と言うほど、一度サービスを開始するとそのまま継続するケースが大半です。さらに、レンタルなので粗利は85%。ちなみに月額のレンタル料は、観葉植物の種類と数によって、案件ごとに異なるため、数千円から数十万円の幅があるそうです。また注文が決まってから、必要な植物を発注するので在庫を抱えるリスクもありません。
 本部では、研修やサポートを通じ、加盟者の接客力、植物に関する知識、作業の効率化などを指導する一方、定期的に認定試験や顧客アンケートを実施し、加盟者が継続的にスキルアップを行えるよう支援しています。充実した支援体制もあってか、加盟者の大半は未経験で事業を始めています。加盟希望者には、一日業務体験も用意されています。
 同FC標準開業資金は950万円(15坪~20坪の事務所必要。事務所取得費別途)。なお、本部としては、植物の普及は、二酸化炭素削減に直接つながるものでもあるため、こうした社会貢献に興味のある人に、加盟を検討してもらいたいそうです。


[事例3]格安エコレンタカー「ニコニコレンタカー」

(FC本部:株式会社レンタス http://www.rentas.co.jp/
~中古車活用で格安料金実現~

株式会社レンタス

 ニコニコレンタカーは、現在直営4店、加盟店54店を展開中。
 最大の特長は、競合大手の半額程度の料金で中古車をレンタルすること。良質な中古車の利用により、格安料金とエコ志向を実現しました。
 レンタルする車の種類や利用時間によって、料金(一般価格)は、2,525円~10,395円になります。オプションで、カーナビ、チャイルドシートなどをつけることもできます。オプションをつけたり、数日間連続でレンタルする利用者も少なくないため、客単価は5,000円以上になっています。なお、客の中古車を利用することへの抵抗感は、見受けられないそうです。
 レンタル事業の中で、レンタル予約やクレーム対応などは、FC本部が一括して引き受け、チラシ配布による集客や車の貸し出し、清掃など現場作業を加盟店が担当します。
 現在、加盟者の大半は、ガソリンスタンド業者で、スタンドと兼業でレンタル事業を営んでいるそうです。ガソリンスタンドの場合、既存の駐車場、スタッフなどを流用できるため、新事業に関する投資を最小限にできます。その結果、格安料金でも、事業を用意に成立させられるというわけです。
 FC本部では、既存施設を活用し、投資額を抑えられる企業なら、ガソリンスタンド以外の異業種参入でも、利益を出しやすいので、お問い合わせいただきたいそうです。標準開業資金90万円(ガソリンスタンドが始める場合)。

注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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