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連載コラム

第10回 こだわりドーナツ&アイスクリーム

[ 2009年9月28日 ]

ドーナツ、アイスクリームは共に、広く一般に浸透したスイーツ。こうした商品の「こだわり版」は、新奇性が伝わりやすく、比較的容易に差別化できる特徴があります。

[事例1]ドーナツ専門店「フロレスタ」

(フランチャイズ本部:株式会社マイダスhttp://www.fc-floresta.jp/
~素材を厳選、自然派ドーナツ専門店~

フランチャイズ本部:株式会社マイダス

 ドーナツ専門店「フロレスタ」は、直営3店、加盟店17店を数えます。
同店のドーナツは、防腐剤、保存料などの添加物を一切使用していません。北海道産の薄力粉に全粒粉を配合させた小麦粉、無着色の三温糖など、できるだけ国産、有機の素材を選び、作られています。素材へのこだわりは、自ずと味にも反映され、「身体にやさしく美味しいドーナツ」に仕上がっています。同店で扱うドーナツは9~10種類。価格は、120~200円程度で、大手ドーナツ店チェーンと比べると、20円ぐらい高く、大きさもやや小ぶりですが、昨今、安全で美味しい食品への需要が高まっているためか、口コミで着実にファン層が広がっているそうです。
 この需要の高まりを背景に、手堅く売上を出す一方、標準開業資金(標準店舗規模10坪(テイクアウト)~15坪(イートイン)。店舗取得費別)が、約1,100~1,300万円と比較的少額であるため、フランチャイズ開始からまだ2年程度しかたっていませんが、加盟者の約半数に当たる5社が、複数店舗経営に踏み出しています。この内4社が3店舗、1社が2店舗を経営しています。
 なお、調理は粉を混ぜ合わせて揚げるというシンプルなものなので、飲食業未経験者でも加盟は可能です。そのため、現在の加盟者9社(個人1名、法人8社)のうち、飲食業経験があるのは2社のみです。住宅街立地の店舗では、主要客層が20~30代の母親、客単価は600円程度、郊外型店舗では10代後半~30代が主要局層で、客単価は900~1,000円程度です。

[事例2]アイスクリーム専門店「マーベラスクリーム」

(フランチャイズ本部:ビジネスゲート株式会社http://www.biz-gate.co.jp/
~大理石の上で仕上げるプレミアムアイスクリーム~

フランチャイズ本部:ビジネスゲート株式会社

 アイスクリーム専門店「マーベラスクリーム」は、直営1店、加盟店44店を展開中。
同店のアイスクリームは、熟練のパティシエ(菓子職人)が開発したプレミアムアイスクリーム。そのため高品質な素材をヨーロッパ中心に仕入れ、トッピングに用いる焼き菓子類は、アイスクリームに最適なものにこだわって自社工場で製造しています。また、大理石の上でアイスクリームとフルーツ、ナッツなどのミックスアイテムを混ぜ合わせて仕上げるパフォーマンスで、一層高級感を演出しています。なお商品は、35種類の定番メニューと季節メニューから選ぶ「オリジナルクリーム」とアイスクリームやミックスアイテムなどを選んでオリジナルアイスクリームを作る「オーダーメイドクリーム」の2つのスタイルで提供しています。
 商品価格は、大手アイスクリームチェーン店と比較して100円程度高めの設定ですが、品質の違いが分かる20~40代の女性をターゲットにしているため、店舗の業績はおおむね好調ということです。そうした点もあるためか、同店はフランチャイズ化してまだ2年程度ですが、34の加盟者(全て法人)の内、41%が既に複数店を経営しています。ちなみに62%の加盟者が飲食業以外の異分野から参入しています。アイスクリーム店なので、仕込み、調理といった作業が極めて少なく、オペレーションがシンプルなので、異業種参入も容易なようです。標準開業資金(標準店舗規模約20坪。店舗取得費別)2,000~2,300万円。

[事例3]アイスクリーム店「ブルーシールアイスクリーム」

(関東エリア本部:株式会社道とん堀http://www.blue-seal.jp/
~沖縄のトップブランドアイスクリーム~

関東エリア本部:株式会社道とん堀

 アイスクリーム店「ブルーシールアイスクリーム」は、直営3店、加盟店8店を展開中。
同店のアイスクリームは、約60年前に沖縄で生まれ、広く人気を得てきたトップブランドのアイスクリーム。店舗で扱われている約30種類のアイスクリームの内、およそ3割が沖縄らしさを感じさせる食材を用い、沖縄カラーを打ち出した商品になっています。具体的な商品名を挙げると、「ウベ(紅ヤマイモ)」「さとうきび」「ゴーヤ」などです。全店での人気商品平均ランキングを見ても、これらの沖縄特産フレーバーの商品が上位を占めており、その明確な個性が集客上の大きなメリットになっているようです。
 現在、店舗はアイスクリーム専門店、アイスクリームカフェの2つのタイプで出店。カフェタイプではアイスクリームに加え、パスタ、ソフトドリンクなどフード・ドリンクメニューを充実させ、季節に関わらず、売上を伸ばせる経営体制を取っています。なお飲食業未経験のアルバイトスタッフでも、約1週間程度の研修でパスタ類の調理は習得できるそうです。現在の加盟者6社中5社が異業種からの参入。平均客単価は、340円~380円。主要客層は立地にもよりますが、フードコートはファミリー、路面店では10~30代の比較的若い女性となっています。標準開業資金はビルインタイプ(標準店舗規模20坪)で1,175万円、フードコートタイプ(同8坪)で880万円(いずれも店舗取得費別)。なお加盟店は、関東エリア(山梨県を含む1都7県)で募集中です。


注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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