連載コラム

第14回住居・オフィス関連サービス

[ 2010年1月29日 ]

ここでは、住居・オフィス関連サービスとして、既に社会に根付いた観のある家事代行業、オフィス清掃サービス業に加え、最近注目を集めている住宅用太陽光発電システム販売のフランチャイズチェーンを取り上げます。

[事例1]家事代行サービス「プレミアサービス」「家事Con」

(フランチャイズ本部:ミニメイド・サービス株式会社http://www.minimaid-owner.jp/index.html
~品質の高さで長く利用されるサービス~

フランチャイズ本部:ミニメイド・サービス株式会社

 家事代行サービス「プレミアサービス」は、首都圏、大阪圏など、都市部のアッパークラス対象にサービスを提供中。直営1ヶ所、加盟店27ヶ所(2010年2月開業予定1か所含む)。一方、「家事Con」は、地方都市でシニア層をメインターゲットに展開中。2009年6月から加盟店募集を始めたため、加盟店3か所(2010年3月開業予定1ヶ所含む)を数える状況です。どちらの業態も料理を除いた掃除中心の定期サービスを提供しています。家事Conは、一部の業務について、スポットサービスにも対応しています。
 これら2つの業態の最大の特徴は、サービス品質の高さ。そのため加盟者には、開業前研修の一環として、家事に関する社内資格取得が義務づけられています。サービス品質の高さは、低価格志向の競合他社への差別化、また顧客に長く利用される要因の一つにもなっています。その結果低価格業態の相次ぐ参入、しかも景気低迷下にある現在でも、利用を中止する顧客は全くと言っていいほど見られないそうです。
 二業態ともに、店舗不要、自宅開業可能です。そのため標準開業資金は、プレミアサービス210万円、家事Con157万5300円と、比較的小資金になっています。さらに家事に関する専門知識や経験がなくても加盟できます。プレミアサービス加盟者の9割以上が個人で加盟された女性です。また独自のシステム開発により、顧客、売上管理、請求書発送などの事務作業が簡略化されています。加えて本部は、地域の潜在顧客リストを作成し、これをもとにDM、ポスティングなどを駆使して、顧客を掘り起こす顧客開拓ノウハウ、長く利用されるためのオリジナルノウハウ、提携先企業からの顧客紹介などで加盟店をサポートします。

[事例2]オフィスの定期清掃サービス「ダイオーズカバーオール」

(フランチャイズ本部:株式会社ダイオーズhttp://www.daiohs.com/franchise/coverall.html
~本部が営業代行!加盟店は現場作業に集中~

フランチャイズ本部:株式会社ダイオーズ

 オフィスの定期清掃サービス「ダイオーズカバーオール」は、現在90名の加盟者を数えます。同フランチャイズでは、中小規模のビルを対象に清掃サービスを行っています。
 一般に、清掃サービス業界では、アルバイトスタッフが中心となって清掃作業を行います。一方、ダイオーズカバーオールでは、加盟者自らが清掃します。そのため競合他社と比べ、サービスの品質は明らかに高くなっています。フランチャイズ本部がビルのオーナーに対し、品質保証をした上で加盟者を紹介し、サービスを提供するので、ビルオーナーからは「安心だ」と好評です。こうした点が、競合他社にはない特長です。
 同フランチャイズには、清掃作業などの経験がなくても加盟できます。作業内容が、机を拭いたり、ゴミを捨てたり、洗面所の掃除をするといった日常的な清掃なので専門知識や技術が不要だからです。実際、加盟者の98%が未経験者です。また身体への負担が少ない作業であるため、加盟者の中でもっとも多い年齢層が40歳~50歳です。60歳を超えた加盟者、約10名も活躍中です。
 基本的に、店舗も従業員も不要なので、開業資金も抑えられます。またフランチャイズ本部が顧客開発を代行するため、加盟者は現場の清掃作業に専念できます。加盟者は、本部から紹介された顧客にサービスを提供し、売上を確保します。法人との年間契約でサービス提供するため、加盟者の収益は安定しています。こうしたシステムなので、開業資金には、顧客紹介料が含まれており、加盟者が希望する顧客数(=月商)によって開業資金は異なります。ちなみに標準開業資金は430万円(月商30万円の場合)です。加盟者が売上を増やしたい時は、既存客から新しい客を紹介してもらうか、本部から新しい顧客を買い取る形で紹介してもらいます。

[事例3]住宅用太陽光発電システム販売店「京セラソーラーFC」

(フランチャイズ本部:株式会社京セラソーラーコーポレーションhttp://www.kyocera.co.jp/solar-fc/kohbo/index.html
~時流に乗り成長中!住宅用太陽光発電システム販売店~

フランチャイズ本部:株式会社京セラソーラーコーポレーション

 住宅用太陽光発電システム販売店「京セラソーラーFC」は、2010年1月20日現在、加盟店79店を展開中。
 住宅用太陽光発電システムとは、太陽光を利用して発電するための機器。京セラソーラーは、戸建て住宅所有者をメインターゲットに、京セラの住宅用太陽光発電システムを販売しています。国内業界では、唯一のフランチャイズです。
 京セラ製品は、多様な需要に応じた幅広い品ぞろえが特長の一つです。中でも特に人気を集めているのが、主力製品「SAMURAI」。これは、様々な形状の屋根に、無駄なくより多くの太陽電池を設置でき、しかも見栄えの良いレイアウトが可能という製品です。フランチャイズ加盟店は、こうした製品の販売に加え、施工、アフターサービスを提供します。2009年1月に、国内住宅向け太陽光発電システムの購入補助制度が開始され、店舗の売上は、2009年4月~9月の売上が、前年同期の2倍になるなど、増加傾向にあります。
 同フランチャイズには、太陽光電池に関する知識や販売経験がなくても加盟できます。店舗運営、営業、施工などに関する加盟前後の加盟店研修、管理体制を充実させているからです。そのような体制であるため、現在のところ加盟店の大半は、建設、リフォーム関連業者ですが、それ以外の様々な異業種から参加した加盟店も活躍中です。
 なお、加盟店の規模は、ショールーム機能を持てる程度が望ましいということです。開業資金は、個々の店舗との取引条件によって異なります。


注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

バックナンバー

PAGE TOP