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連載コラム

第28回 健康志向のファストフード(FF)

[ 2011年5月9日 ]

今回ご紹介するFFの共通点は、「おいしい&ヘルシー」。野菜たっぷりのサンドイッチ店、安全な野菜にこだわるハンバーガー専門店、100%無添加のソーセージ、パン、ソースで作るホットドッグ店です。手軽で、おいしく、健康志向の商品が人気を集めています。

[事例1]オーダーメイドサンドイッチ店「サブウェイ」

(フランチャイズ本部:日本サブウェイ株式会社 http://www.subway.co.jp/index.html
~既存店対前年度比売上高113%増!日本人好みの味とたっぷり野菜で成長中!~

 サブウェイでは、客の好みに応じてサンドイッチを作ります。客は、まずメニューの中から好きなサンドイッチを選びます。次に、サンドイッチのパン、トッピングや野菜などの具材、ドレッシングを選びます。パンはハニーオーツ、セサミなど4種類、トッピングはアボガド、ベーコンなど8種類、野菜はレタス、トマトなど6種類、ドレッシングはわさび醤油ドレッシング、バジルマヨネーズなど9種類が用意されています。オーダーを受けたスタッフは、客の目の前でサンドイッチを作り、提供します。特長的なのが、自由に野菜を増減できること。野菜をたくさん取りたい客には好評です。フランチャイズ本部の調査によると、客の7割が、野菜が取れることをサブウェイの利用動機に挙げています。サブウェイは米国発のフランチャイズですが、日本の店舗では15種類のグランドメニューの内、9種類が独自開発した日本人好みのメニュー。人気メニューの3位までがこの独自メニューで占められています。日本のフランチャイズ本部は、日本人に合ったおいしさと健康志向が、成長の原動力と考えています。メニューは「えびアボガド」450円、「ベジーデライト」290円などで平均客単価は630円。主要客層は18歳~35歳の女性ですが、最近ではメタボを心配する男性客が増加傾向にあります。
 パンは店内で毎日焼きますが、特に仕込み作業などはありません。火や油を使うこともなく、パンに具材を挟むだけなので、調理は簡単、清掃も楽です。3週間の店長研修では座学と店舗実習でマネジメントや接客などを学びます。7日間の開店準備・アルバイトトレーニングも用意されています。開業後は、MC(マーケットカウンセラー)が月1回以上、各店の状況に応じて指導を行います。

<オーダーメイドサンドイッチ店「サブウェイ」>
フランチャイズ展開開始年 1992年
(直営店舗数 / 加盟店舗数)(2011年4月22日現在) 36店舗/ 204店舗
*米軍キャンプ内の店舗19店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)
個人約14% 法人約86%
*現在法人中心に募集中。
加盟者における業界未経験者の比率 ―(加盟者数が多いため確認困難)
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) 15坪/ 1,815万円
(日本サブウェイ営業開発本部長 宮野信一氏)
(日本サブウェイ営業開発本部長 宮野信一氏)
(サブウェイ店舗)
(サブウェイ店舗)

[事例2]ハンバーガー専門店「モスバーガー」

(フランチャイズ本部:株式会社モスフードサービスhttp://www.mos.co.jp/index.php )
~おいしくて安全な野菜を使用!日本の食材を生かしたメニューに定評あり~

 日本発のハンバーガー専門店、モスバーガー1号店は1972年に誕生。長い成長を支えてきた主な特長の一つには、日本人に長く親しまれてきた食材や、国産の食材を用いた人気メニュー開発があります。1973年には味噌と醤油を使った「テリヤキバーガー」、1987年には米を使った「モスライスバーガー」、2008年には100%国産肉(牛・豚合挽き肉)と国産野菜の「とびきりハンバーグサンド」を発売しています。また、全国約3,000の協力農家で、できるだけ農薬や化学肥料に頼らない方法で育てられた、おいしくて安全な野菜を使用しています。一店舗当たりで取り扱っている主なハンバーガーとホットドックは、「とびきりチーズ」390円、「モスバーガー」320円、「チリドッグ」220円、「ハンバーガー」160円など約30種類(価格は一部店舗で異なります)。もう一つの成長を支えた特長は、企業目標など「モスの目指すところ」を加盟者としっかり共有すること。本部は、加盟希望者が企業目標「食を通じて人を幸せにすること」などの実現に、真摯に取り組もうとしているかどうか、面接やレポートなどを通じて確認します。確認できた希望者だけを、加盟者として迎え入れてきました。その結果、チェーンとしてのまとまりを保ち、揺るぎない歩みを続けられました。
 平均客単価は550円(都市部の駅前立地店)~1,000円(ドライブスルー型店)。主要客層は10代後半~40歳前後の女性。店舗での仕込みは、野菜のカット、冷凍されていた肉類の解凍などがありますが、難しい調理技術は不要なのでパート・アルバイトスタッフでも調理できます。開業前研修はビルイン店では34日間、ドライブスルー店では40日間。開業後のSV(スーパーバイザー)指導は基本的に月一回ですが、店舗の状況に応じて対応。

<ハンバーガー専門店「モスバーガー」>
フランチャイズ展開開始年 1973年
(直営店舗数 / 加盟店舗数)(2011年3月末現在) 49店舗/ 1,315店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)
個人約90% 法人約10%
加盟者における業界未経験者の比率 ―(加盟者数が多いため確認困難。
未経験者でも加盟可能)
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) ビルイン30坪/約3,200万円
 
(モスフードサービス立地開発部出店戦略グループリーダー宮澤聡氏[左]同出店戦略グループリーダー 仲野佳苗氏[右])
(モスフードサービス立地開発部出店戦略
 グループリーダー 宮澤聡氏[左]
 同出店戦略グループリーダー 仲野佳苗氏[右])
(モスバーガー店舗)
(モスバーガー店舗)

[事例3]ホットドッグ店「スマイルドッグ」

(フランチャイズ本部:株式会社カヤック http://smiledog-cafe.jp/
~ソーセージ、パン、ソースは100%無添加!各店の個性重視でフランチャイズ展開~

 スマイルドッグのパンは筒に底をつけた形になっています。底がスマイルマークになるよう、目と口に当たる個所が切り取られています。文字通りスマイルドッグというわけです。現在展開中の2店舗の内、「スマイルドッグHOME」店にセントラルキッチン機能を持たせ、2店舗分のソーセージ、ソース、パン作りを行っています。基本的に、処理されてから中一日で納品される豚肉を使い、週2回~3回ソーセージ作りを実施。3種類のソースは種類によって、2、3日に1回~2週間に1回作り、パンは毎日焼いています。客は、ホットドッグのサイズ(S、M、L)、パン、ソーセージ、野菜、ソースを選んで注文し、できたてを楽しめます。パンはプレーン、グラハムの2種類、ソーセージはプレーン、やさいソーセージなど3種類、野菜は「本日の野菜」、ザワークラウトなど4種類、ソースはケチャップ、チーズソースなど3種類があります。野菜は4種類の中から2種類選べます。また、やさいソーセージは、ホウレンソウをベースに、ルッコラ、パセリ、レモンが原材料。スマイルドッグ(S)430円、同(L)730円、平均客単価は1,000円。客層は20代~60代の男女。100%無添加、野菜を多く取れる点が、支持されています。スマイルドッグでは、加盟店が本部指導のもと、統一されたイメージを重視して店舗を展開する、一般的なフランチャイズ化は避ける方針です。各店の個性を出して、客に楽しんでもらうためです。スマイルドッグのコンセプト「おいしい・安心・楽しい」を踏まえて、加盟者からもアイデアを出してもらい、サイドメニューやホットドッグの具材を変えたり、異業種と複合化するなど個性的な加盟店を展開予定です。

<ホットドッグ店「スマイルドッグ」>
フランチャイズ展開開始年 2011年
(直営店舗数 / 加盟店舗数)(2011年4月25日現在) 2店舗/ 0店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)

※法人、個人を問わず加盟可能。
加盟者における業界未経験者の比率
※経験の有無に関わらず加盟可能。
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) ※設定していない 。
※個々の店が、独自色の強い事業になるので、加盟金、研修日数、スーパーバイザーによる指導の有無、店舗規模などに関しては、その都度、加盟者と相談して決定予定。
(「スマイルドッグ」を手にする、スマイルドッグHOME店長 山下奈津子氏)
(「スマイルドッグ」を手にする、
スマイルドッグHOME店長 山下奈津子氏)
(スマイルドッグHOME店舗)
(スマイルドッグHOME店舗)
注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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