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連載コラム

第30回 ロープライスメガネ店・視力回復機器販売店

[ 2011年6月27日 ]

今回ご紹介するロープライスメガネ店は、景気低迷下でも、既存店舗の売上高を堅調に伸ばしています。その原動力は、同じ品質の商品を競合格安店より安く販売する力とオープン前後の充実研修。一方、視力回復機器販売店は、人件費をゼロにできる「ひとりビジネス」です。客の掘り起こしから販売、アフターケアまで一人で対応可能になっています。

[事例1] ロープライスメガネショップ「オンデーズ」

(フランチャイズ本部:株式会社オンデーズhttp://www.owndays.co.jp/
~既存店の対前年度比売上109%!商品力と研修が成長の原動力~

 オンデーズでは、レンズ・フレーム・ケース等、メガネに必要なものをワンセットにして、5,250円・7,350円・9,450円のスリープライスで販売しています。客が本人用に同時に2本以上購入する場合、2本目以降が半額になるという特長もあります。
商品はすべて、工場で製造したものを直販する自社ブランド商品。しかも全国に100店舗以上展開しているため、年間50万本を超えるメガネを販売しています。オリジナル商品、直販体制、スケールメリットにより、ロープライスで高品質な商品の製造が可能です。また、自社で商品デザインや、ポスターなどの販促物を作成しているため、顧客層に照準を合わせたファッション性の追求をブレることなく、スピーディーに行えます。オンデーズは、他の格安メガネ店と比べ、同じ品質の商品をより安く販売、「高品質でおしゃれなメガネが、他店より安く買える店」を目指しています。
 商品力と共に店舗スタッフ教育にも力を入れています。スタッフは、客の視力検査をしたり、眼の悩みに対応したり、要望に応じた商品を紹介したりするなど、専門知識に基づいた接客が求められます。オンデーズでは、メガネ店勤務が初めてのスタッフでも、専門知識が身に着くよう、研修を充実させています。加盟店の場合、オープン前から、スタッフに既存直営店、もしくは既存加盟店に入ってもらい、技術や、接客などの研修を行います。この研修はスタッフの習熟度に応じて、最長一カ月まで延長可能。さらにオープン後一カ月は、本部スタッフが加盟店に常駐して、スタッフを指導します。
 このような研修の充実があるため、迅速なオペレーション、積極的な客の呼び込みも可能になっています。オンデーズでは、無駄のないオペレーションを徹底しているため、客がフレームを選んでから受付、視力測定、会計、商品の手渡しまで、最短20分です。受け付けから手渡しまで40分前後が多い格安メガネ店の中では、かなりスピーディーな対応になっています。また、オンデーズのメガネはロープライスなので、衝動買い可能な商品。そこでスタッフに客への声がけ、呼び込みを行うよう指導しています。通りすがりの客を呼び込み、メガネを衝動買いしてもらって、売り上げ拡大を促しています。商品力と研修に磨きをかけてきた結果、2010年度には既存店の対前年度比売上高が109%の伸びを見せました。なお、開業後のSV(スーパーバイザー)訪問指導は、少なくとも月一回は実施。
 オンデーズでは、加盟店オーナー会も積極的に実施しています。オーナー会へのオーナー出席率は高く、オーナー同士の交流も活発です。本部とオーナーが対等なパートナーとしてお互いに意見を出し合い、切磋琢磨する姿勢も成長の原動力になっています。

フランチャイズ展開開始年 2001年
(本部側が現経営陣になってからの
本格スタートは2009年)
直営店舗数 / 国内加盟店舗数(2011年6月20日現在) 29店舗/ 76店舗(中国2店舗)
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)
個人:約10%、法人:約90%
(現在は法人のみ募集)
加盟者における業界未経験者の比率 100%
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) 15~20坪/ 約1,400万円~2,000万円
(※条件が合えば、5坪前後から開業可能)
(オンデーズ取締役東日本営業統括 羽田徹氏)
(オンデーズ取締役東日本営業統括 羽田徹氏)
(オンデーズ店舗)
(オンデーズ店舗)

[事例2]視力回復用超音波治療器販売「アイメディカル」

(フランチャイズ本部:株式会社プリンスhttp://www.eyemedicalcenter.com/index.html
~人件費ゼロの「ひとりビジネス」!利用者約50万人の治療器販売~

 アイメディカルとは、視力回復用超音波治療器「ミオピア」を販売する事業です。ミオピアは、昭和44年に厚生労働省から、眼科用の手持ち超音波治療器として認可を受けました。その後、副作用もなく、特に視力低下予防、目の疲れ解消などへの効果が認められたため、約30年前に一般への販売が可能になりました。アイメディカルでは、ミオピアを販売するとともに、ミオピア購入者に生活改善の指導などを行い、視力回復のサポートをしています。
 ミオピアは、子供でもカンタンに使えます。1日1回10分間、ミオピアを軽く閉じたまぶたの上から優しく当てるだけ。 片眼に投射することで、両眼に効果があります。自宅でできる視力回復なので、通院して視力回復サービスを受ける手間もかかりません。ミオピア1台は12万6,000円(税込)。安価な商品ではありませんが、客は、視力低下の結果、長い人生にわたり、負担を強いられるメガネやコンタクトレンズの費用や煩わしさ、眼に関わる不快な症状を考え合わせ、ミオピアを購入するようです。ミオピアの購入者数は、現在までに、全国でおよそ50万人を数えています。
 アイメディカルでは客の掘り起こしから、販売、アフターケアまで店舗スタッフ(加盟者)一人で対応可能になっています。店舗では、まずミオピアの無料体験を謳ったチラシなどの広告を打ちます。問い合わせがあったら、予約制でミオピアの無料体験をしてもらいます。体験を通じ、多くの客が、例えばミオピア利用前に、視力0.2だった人が、利用後0.3に変わるなどの変化を、その場で実感できます。購入した客には、無料アフターケアとして、眼の周りの筋肉をほぐす「まばたき体操」や、生活改善を指導したり、視力を測ったりなどします。客への対応は、基本的に予約制なので、一人のスタッフで全ての工程を管理できるわけです。なお、アイメディカルでは加盟店のエリア権を保障しているため、加盟店のエリア内に他加盟店や直営店が出店するということはありません。
 OJTと座学を組み合わせた開業前研修は一週間。本部で実施。加盟者とは別に、スタッフを置く場合は、スタッフも同時に研修。研修では、視力の測り方など、店舗運営に必要な知識や技術を指導します。オープン研修は、オープン前2日間、オープン後5日間、各加盟店で実施します。本部スタッフが店に入って、接客中心に、店舗運営を現場で指導。開業後のSV(スーパーバイザー)訪問指導は、加盟店の状況、要望に合わせ随時実施。

フランチャイズ展開開始年 2002年
直営店舗数 / 国内加盟店舗数(2011年6月22日現在) 3店舗/ 10店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)
個人80% 法人20%
加盟者における業界未経験者の比率 約99%
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) 約10坪~15坪/約630万円

(プリンス専務取締役 原田延昭氏) 
(プリンス専務取締役 原田延昭氏)
(超音波治療器「ミオピア」の利用はカンタン。まぶたの上から当てるだけ)
(超音波治療器「ミオピア」の利用はカンタン。
まぶたの上から当てるだけ)

注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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