連載コラム

第34回 生パスタ店・ラーメン店

[ 2011年10月28日 ]

日本人に愛されてきた麺類。今回はボリューム満点のモチモチ生パスタ店、各種コラボ商品で集客するラーメン店、とろける焼き豚がウリのラーメン店をご紹介します。

[事例1]生パスタ専門店「モッチモパスタ」

(フランチャイズ本部:株式会社ボーノパートナーズhttp://buono-partners.com/
~ボリューム満点、もちもち生パスタ。「2等立地で繁盛」が強み~

 モッチモパスタでは、もちもち感が特長の生パスタを使用。パスタは、麺を他店で出す標準的な量の1.2倍~1.3倍に増量し、さらに肉、魚、野菜などの具材をたっぷり乗せて提供します。主なメニューは、「たっぷり野菜のボロネーゼタルタルソースのせ」892円、「自家製ベーコンとなすのバジルソースとろーりチーズのせ」976円、「みんな大好き新鮮魚介の明太子クリーム」1,165円など。パスタメニューは、30~40種類。サイドメニューの一つ、5種類のロングバケットも「他では食べられない」と人気です。ガーリックバター、蜂蜜などそれぞれ違った味が楽しめ、長さ30センチで食べ応えあり。モッチモパスタは、うまさ、ボリューム、豊富なメニューに加え、行き届いた接客と、肩が凝らない程度におしゃれな店舗デザインを特色にしてきました。これらが支持され、客のリピート率が高いため、2等立地、3等立地にあっても繁盛店になっています。
 高い調理技術は不要。麺、ソースは、メーカーで製造され店舗に供給されます。店舗での主な調理は、麺をゆでたり、具材を炒めたりすること。研修を受ければ未経験者でも調理できます。開業前研修は、直営店で1カ月、加盟店で10日間実施。調理、マネジメント、社員教育について学びます。オープン日から3~4日はSV(スーパーバイザー)が店に入って支援。基本的にオープンから6カ月は、SVが、スタッフのモチベーションアップを中心に店舗運営を月一回指導。以降は、店舗側からの要望に応じて指導に入ります。従って、運営指導の対価である「スーパーバイズ費」は、運営指導を受けている間だけ発生します。なお、ノウハウ、食材、商標使用の対価である「ライセンス使用料」は、毎月発生します。

フランチャイズ展開開始年 2009年
直営店舗数 / 加盟店舗数
(2011年10月19日現在)
3店舗/ 5店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)
法人:100%(法人のみ募集)
業界未経験者の加盟比率 約20%
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) 約30坪~40坪/ 約2,500万円

(ボーノパートナーズ取締役 福田龍二氏)

(モッチモパスタ店舗)

[事例2] ラーメン店「らあめん花月嵐(かげつあらし)」

(フランチャイズ本部:グロービート・ジャパン株式会社http://franchise.gbj.jp/
~タレントなどとのコラボ商品で売上拡大。低リスク開業プランあり~

 らあめん花月嵐(以下、花月嵐)では、ラーメンのスープに使用する水は、3つの特殊フィルターでろ過した「花月のおいしい水(ミネラル水)」を使っています。コクがあって、深い味わいのスープに仕上げるためです。一番人気の「嵐げんこつらあめん」620円は、げんこつ(豚の大腿骨)と数種類の野菜を長時間じっくり煮込んで作るスープが味の決め手になっています。その他の主なメニューは、「黄金の味噌ラーメン」680円、「ニンニク豚めし(小)」280円など。また、カリスマシェフ、人気タレント、ラーメン評論家などとのコラボラーメンを販売、マスコミにも頻繁に取り上げられて、知名度、売上をアップしています。
 本部は、店舗紹介、研修などの加盟者支援に力を入れています。店舗紹介では、売上予測システムから算出された想定値と、出店計画をつけて店舗を紹介します。売上予測システムとは、過去300店舗以上の既存店舗データをベースに、紹介する店舗の商圏や立地などへの評価を加味して、店舗収益を予測するもの。研修は、研修センター、及び店舗にて約5週間実施。調理、接客サービス、QSC(※)、ホスピタリティ(おもてなしの心)を学びます。研修終了後、最終試験を合格すると認定証が授与されます。店舗オープン2日前から、オープン専門スタッフが店に入り、オープン日から3日間支援。店の状況によっては日数を延長。開業後のSV(スーパーバイザー)指導は原則月一回。なお、新店を立ち上げる一般的な加盟店開業のほかに、「繁盛店引き継ぎ開業プラン」も用意されています。これは、既存の直営店、加盟店を買い取り、自らが経営するというもの。売価は、オープンからの売り上げなどを基に決められます。既に顧客が付いており、売上実績もあるため、低リスクで、銀行からの借り入れが容易などのメリットがあります。既存加盟者の3割~4割が引き継ぎ開業プランを利用しています。

※QSC:Quality(クオリティー)、Service(サービス)、Cleanliness(クレンリネス)の頭文字を取ったもの。クオリティーは、料理などの品質、サービスは接客対応、クレンリネスは清潔さを意味する。

フランチャイズ展開開始年 1994年
直営店舗数 / 加盟店舗数
(2011年10月19日現在)
29店舗/ 216店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)
個人約80% 法人約20%
加盟者における業界未経験者の比率 約80%
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) 約18坪/約1,500万円

(グロービート・ジャパン営業本部営業部長
平雅隆氏)

(らあめん花月嵐店舗)

[事例3]ラーメン店「喜多方ラーメン 坂内(ばんない) 小法師(こぼし)」

(フランチャイズ本部:株式会社麺食http://www.mensyoku.co.jp/index.htm
~とろける焼き豚、あっさりスープ、もちもち麺!幅広い客層が支持~

 喜多方ラーメン 坂内 小法師(以下小法師)の麺は、熟成多加水麺。熟成多加水麺とは、麺生地に、通常より多めの水を加え、長めに熟成させた麺。水分量の多さは、麺にコシのあるもちもちした食感を与え、ほど良い熟成は、うまみ、透明感を増し、のど越しも良くします。工場で製麺していますが、麺を袋に入れて手でもむ「手もみ」のひと手間をかけて、一層歯ごたえ、のど越しの良い麺に仕上げます。一方、焼き豚、スープは店で毎日作ります。焼き豚は、生肉からたれの入った鍋で、とろける軟らかさになるまで炊きます。本部による顧客調査では、焼き豚が小法師の魅力の第一位となっています。また、豚骨を二時間煮て取り出すスープは、あっさりと軽いのに、コクのある透明スープです。なお必要な調理技術は、飲食未経験でも研修を受ければマスターできるようになっています。主なメニューは、一番人気の「喜多方ラーメン」580円、「焼き豚ラーメン」850円、「ねぎラーメン」730円など。小法師のラーメンは、飽きのこないあっさりした味わいと580円から食べられる値ごろ感から、老若男女を集客しています。また、フランチャイズチェーンとしては、展開開始から今年で23年を数えます。多くの加盟者が、味、幅広い客層、23年の実績を加盟理由に挙げています。
 開業前研修は40日。調理、マネジメント、接客などを学びます。オープン時には本部に開業支援を依頼できます。開業支援は(ロイヤルティを低めに抑えているため)有料。開業後のSV(スーパーバイザー)指導は月一回。

フランチャイズ展開開始年 1988年
直営店舗数 / 加盟店舗数
(2011年10月25日現在)
16店舗/ 41店舗
加盟者における個人加盟者、法人加盟者の比率
(個人加盟者=脱サラなどから加盟したケース)
個人約90% 法人約10%
(※店舗運営に全力で取り組んでもらえるよう、
原則的にオーナー店長制。加盟希望法人は要相談)
業界未経験者の加盟 約30%
標準店舗規模 / 標準投資額(店舗取得費別) 20坪/約2,500~3,500万円

(麺食専務取締役 中原誠氏)

(喜多方ラーメン店舗)

注目のFC分野・制度紹介!
執筆者:松本陽子

ツーウェイコミュニケーションズ代表。米国オベリン大学留学を経て桜美林大学英語英米文学科卒業。FCプランナー。加盟店、及び顧客開発に的を絞ったWebサイトコンテンツ、各種販促PR企画などの立案・制作・実施を中心に、FC本部のサポートを行う。「日経MJ」などの経営専門誌のほか「レタスクラブ」女性向けサイト「21Lady.com」など一般向け媒体にも寄稿。「フランチャイズ関連セミナー」などのコーディネーター、テレビ番組出演などを通じFC事業の啓蒙活動も行う。主な著書「中高年のためのFC店開業講座」「妻と夫のためのFC店開業講座」(いずれも共著・日本経済新聞社刊)

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