連載コラム

第40回 フランチャイズ・ショー2012 レポート

[ 2012年3月27日 ]

 3月6日~8日の3日間、「フランチャイズ・ショー2012」が東京ビッグサイトで開催された。一昨年や昨年などここ数年と比較し、今年はどのような点に特徴があったかについて報告していきたい。

【来場者数は増加】

 来場者数は3日間合計で31,214人と昨年よりも2,631名上回り、ここ数年でも最大の規模となった。(一昨年29,676人、昨年28,583人)
 今年は、日本フランチャイズチェーン協会設立40周年であり、記念パビリオンや正会員ゾーンの設置、設立40周年記念シンポジウムの開催などがあったことなどが要因とされる。また、特別企画である「店舗開発ショウ」も好評を博し、ブース周辺に多くの人の姿がみられた。更には、例年、加盟志望者向けセミナー会場がホールとは離れた別室であったが、今年は、展示ホール内にセミナー会場が設営された。そのため出展ゾーンからのアクセスがよく、会場全体が一体感に包まれた雰囲気となったことなどは、大変活況になった要因といえる。

【出展社数、出展小間数ともに増加】

 出展社数は、168社(昨年比+7%)となり、来場者と同様、近年では最も多い参加数であった。日本フランチャイズチェーン協会正会員ゾーンに18社、店舗開発ショウには11社の出展があったことなども参加社増の要因とみられる。
 出展小間数については331小間と、大幅(昨年比+27%)に増加している。これについても、記念パビリオンや出展社が増加した影響が大きいだろう。いずれにしても特別企画が功を奏したことが、ここ数年で最大規模となった今年の特徴といえる。

 出展社数出展小間数
2010年150社
(▲14社/ ▲9%)
270小間
(▲51小間/ ▲16%)
2011年157社
(+7社/ +5%)
261小間
(▲9小間/ ▲3%)
2012年168社
(+11社/+7%)
331小間
(+70小間/+27%)
※()内は前年からの増減数/増減比。%は小数点第1位を四捨五入。

【出展社の特徴】

1. フードサービス業

 一昨年まで30%あったフードサービスの割合は昨年に続き24%と以前より下がっていることが分かる。そのような中でもラーメン6社(昨年7社)、うどん・そば3社など、麺系業種は概ね一定数を保っていた。また、カフェが5社(昨年4社)、高齢者の宅配食の出展が3社(昨年4社)など、多少の動きはあるものの、構成としては目立った変化はなかった。

2. 小売業

 昨年は小売業の割合が減少したが、今年は例年と同じ水準になった。これは、日本フランチャイズチェーン協会正会員ゾーンにコンビニエンスストア5社(昨年1社)が出展したためともいえる。コンビニ以外の小売業では、17社(出展者比率10%)と、引き続き減少傾向にあった。このような中、環境への配慮や低価格志向などにより、リサイクル・リユースについては7社と昨年同様、堅調である。

3. サービス業

 サービス業の出展社数が増加し、出展社比率が最も高いというのは、昨年からの傾向である。中でも、新学習要領の施行で需要増が期待される学習塾・各種学校は18社、更なる介護市場の拡大が予測される介護・福祉系は11社と昨年よりは若干減少しているものの、多数を占めている。

 3日間をふりかえり、今年は特別企画等の評判が高く、近年最高の来場者数、出展社数と規模も最大になり、震災の影響を感じさせないほどの活況に湧いた年といえる。会場内についても加盟志望者向けセミナーの開催場所などのように、様々な工夫が凝らされていたように感じた。来年度も引き続き、このような来場者の期待にそったイベントとして、盛況を期待したい。

  
 2010年2011年2012年
出展社
出展社
比率
出展社
出展社
比率
出展社
出展社
比率
フードビジネス4730%3724%4124%
小売業2013%138%2213%
サービス業4631%6441%6338%
FC支援ビジネス43%64%42%
コンサルティング・
相談・情報・出版
117%106%95%
ビジネスパートナー
募集
1711%2013%159%
フードサービス
開業支援ビジネス
53%75%32%
店舗開発ショウ00%00%117%
合計150100%157100%168100%
※%は小数点第1位を四捨五入。

(中小企業診断士 小泉 篤史)

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執筆者:フランチャイズ研究会

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