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連載コラム

第52回 「フランチャイズ・ショー2013 レポート」

[ 2013年3月28日 ]

 3月6日から3月8日の3日間、「フランチャイズ・ショー2013」が東京ビックサイトにて開催された。昨年、一昨年を中心に近年のフランチャイズ・ショーと比較した、今年の特徴を述べていきたい。

【過去10年間で2番目の来場者数】

 今年の来場者数は3日間合計33,042人で、昨年の31,214人に引続き3万人を超え、過去10年間では2006年の34,384人に次いで2番目という非常に好調な数字となった。各種セミナーも盛況で、アベノミクス効果への期待という気分的な高揚が個人・法人問わず来場を後押ししたと思われる。更に、「海外マッチング・相談コーナー」「自治体向けフランチャイズセミナー」など近年のフランチャイズビジネスへの多様なニーズに対応した新しい企画が、国内外から多くの人々の関心を集めたようだ。

【出展社数は過去最多】

 今年の出展社数は189社で、昨年より21社もの増加(昨年比+13%)で、過去最多を記録した。殆どの業種において出展社が微増しており、それが全体の数字となって表れた格好だ。新規出展の本部も65社(昨年43社)と大幅に増えた。しかし、小間数は昨年とほぼ同数であった。ここ数年は1小間出展社が増加傾向にあり、今年は100社強を数えた。当イベントを自社の宣伝の場というよりも商談の場として位置付けている本部が多くなったのであろう。

※()内は前年からの増減数/増減比。%は小数点第1位を四捨五入。

【出展社の特徴】

 近年のフランチャイズ全体の動向として開業資金1000万円以下の本部が増加傾向にあり、今年のフランチャイズ・ショーではついに6割を超えた。一方で、フードサービス業とサービス業において3000万円超の開業資金を要する本部の出展も増え、全体では15%を占めた。

1. フードサービス業  
 出展社数こそ微増(昨年比+1社)したものの、2010年まで3割あったフードサービス業の比率は、今年は2割近くまで下がった。フードコートは3社(昨年5社)となり2008年に12社あったことを思うと減少が著しい。テイクアウトや宅配、スイーツも出展社数が減少した。そのような中で、居酒屋・パブが5社(昨年1社)と大幅に増加した。ラーメン7社とカフェ6社は昨年とほぼ同数と堅調で、ブースを訪れる人も多かった。また、大手ハンバーガーチェーン3社の出展も目を引いた。今年のフードサービス業は、開業資金3000万円超の本部の比率(33%/昨年比+7%)が、同1000万円以下(31%)を上回ったことが特徴的であった。法人の加盟を期待して参加した本部が多かったようだ。

2. 小売業
 昨年より5社増、一昨年からは14社増の27社と、ここ数年で最多の出展社数となった。増加の要因として、一昨年は見られなかった衣類、雑貨、化粧品、自動車関連などの出展が復活してきていることが挙げられる。それ以外はコンビニ4社(昨年5社)、リサイクル・リユース8社(昨年9社)など昨年とほぼ同じ傾向であった。

3. サービス業
 比率は若干減少したが、例年と同じく出展社数は最も多かった。昨年、一昨年同様、学習塾・各種学校(16社)、介護関連(13社)、健康・美容関連(12社)が多く、今年はこれらで6割強を占めた。教育、介護、健康というキーワードは根強いようである。昨年までなかったゲームセンターやカラオケといった娯楽サービスの出展が見られたのが特徴的であった。

 終わってみれば、今年は来場者数、出展社数とも過去最大規模で、熱気あふれるフランチャイズ・ショーとなった。主催者の運営も円滑で混雑のストレスはなく、来場者はスムーズに回遊できたと思われる。景気回復やグローバル化への期待も高まる3日間であった。これからフランチャイズの潮目がどのように変化するのか、早くも来年の開催が楽しみである。

※ %は小数点第1位を四捨五入。

(中小企業診断士  小宮 綾子)

最新フランチャイズマーケットトレンド
執筆者:フランチャイズ研究会

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