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連載コラム

第15回「フランチャイズ本部はここを評価する!」

[ 2010年2月24日 ]

 フランチャイズ(FC)加盟希望者から多い相談の一つとして、「FC加盟するならどの本部が良いか」、「どのような本部なら加盟するに値するか」というのがある。一方、経済状況の厳しい昨今において、FC本部側からすると、「FC加盟希望者から選んでもらえるにはどのような本部でなければならないのか」という命題がある。FCビジネスは、加盟店数、店舗数を伸ばし、拡大をしてメリットを享受するビジネスだからだ。FC本部の評価は、どのようにすべきなのか。

本部評価を6つの視点で体系化

 一概に良い本部というのは、一つの物差しでは測れない。体系的・統合的に把握することが肝要だ。その際の指標として、「CSR」、「事業力」、「財務力」、「情報公開度」、「加盟店支援力」、「加盟店成功度」の6つの基準がある。

FC本部を見極める6つの評価体系

CSR 企業の社会的責任の観点から評価
事業力 企業としての総合力を評価
財務力 直近4期分の財務諸表から評価
情報公開度 情報の量、質、提供方法を評価
加盟店支援力 加盟店支援機能を評価
加盟店成功度 既存加盟店を客観的に評価
 

グラフ
※グラフは一例です

合計22項目から具体的に評価

 6つの基準は、さらに3から4つの項目にブレイクダウンされ、さらに細かい視点で評価される。「CSR」は、企業の社会的責任と訳され、企業が社会の構成員として果たすべき役割・責任についての考え方であり、顧客・取引先、従業員、社会・環境、企業統治の4つの項目を考慮する。「事業力」は、企業の環境適応能力という点を重視しつつ、企業としての総合力を、経営力、管理力、成長性、展開力の4つの項目を考慮する。「財務力」は、経営主体の持続可能性と企業価値を最も端的に示し、財務諸表を基に、収益性、安全性、成長性、生産性の4つの項目を16個の諸比率数値から判断する。「情報公開度」は、情報の量だけではなく、情報の質(分かりやすさ)、提供方法(入手しやすさ)なども合わせ、一般情報、加盟前情報、加盟後情報の3つの項目を考慮する。「加盟店支援力」は、加盟店の成長・発展に必要不可欠な支援機能をFC本部として備えているかを、スーパーバイザー、販促・物流・経営支援、マニュアル、教育システムの4つの項目から判断する。加盟店成功度は、既存加盟店の成功度を客観的に、店舗収益性、投資収益性、加盟満足度、加盟リスクの4つの項目から判断する。

評価項目以外の留意点

 評価項目で良い点数がついたから、加盟にオススメかというとそうではない。一般的に企業体は、企業文化(社風・風土)というものを保持している。FCチェーンも同様に、チェーン文化がある。したがって、同じ業種業態のFCチェーンでも、加盟希望者当人に合うか合わないかという点も見逃せない。実際のFC加盟契約締結の際には、この点も気をつけてほしい。

(中小企業診断士 三浦 紀章)

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執筆者:フランチャイズ研究会

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