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連載コラム

「"歴史"をテーマにした日本初のエンターテインメント型書店」〜雑貨MDの深化やイベント開催などで「飽きられないこと」が課題〜

[ 2008年2月13日 ]

【FC本部直営店】<複合書店「歴史時代書房 時代屋」神田小川町店女将 宮本みゆきさん(32歳)>

 
写真左:宮本みゆきさん(右)と橋本慶太さん 写真右:「歴史時代書房 時代屋」神田小川町店

 「時代屋」は"歴史"をテーマにしたエンターテインメント型の専門書店で、中古本のチェーンを全国展開するブックマートグループが開発した新業態。ユニークな品ぞろえで有力ショッピングセンターなどへの出店を続けるヴィレッジヴァンガードの歴史版、といった趣きの書店のニューフェース。2006年2月のオープンです。

 この新業態が誕生した理由について女将の宮本みゆきさんはこう語ります。

 「ブックマートでは中高年層を中心に時代小説の需要があるのに売る人が少ないのが悩みでした。で、時代小説に絞ったらいけるのではないかと判断し、開発したのです」

 ちょうど世間は団塊世代の"2007年問題"(大量定年時代の始まり)論議が盛んな時でもありました。ブックマートグループの開発担当である経営管理部課長橋本慶太さんはこう語ります。「団塊世代の余暇の過ごし方で一番多いのが読書。社員に時代小説好きがいたことも開発した動機のひとつです」。

 日本で初めての「歴史時代書房」と銘打つ書店だけに、店のコンセプトに合わせた品ぞろえの具体化には、現在にいたるもさまざまな苦労があります。

 店は1階が本・雑誌、2階が雑貨と茶屋(カフェ)で、各フロア30坪。品ぞろえは売り上げベースで、本・雑誌50%、雑貨40%、DVD・ゲーム類5%、茶屋5%の順です。

 軸になる時代小説は作家数で400人強(3万点)、雑貨は2,000アイテム(1万点、うちオリジナル7,000点)が現在の品ぞろえ数ですが、変更された部分もあります。「場所柄、ビジネス書や週刊誌などの要望がサラリーマンの方から出まして、10%強まで増やしたことです」(宮本さん)。

 課題となっているのが新規客の固定化。そのため、集客のツールともなる雑貨MDの深化以外に、「新人作家の売り出しを兼ねたサイン会やゲーム大会の開催などのイベント企画に力を入れ、話題づくりに努力しています。本は男性客、雑貨は女性客が中心ですから、それ以外のお客様をいかに増やしていくか。今は時代小説ブームに乗っているところがありますので、今後は新鮮な仕掛けで店が飽きられないことが課題です」(宮本さん)。

 1号店の神田小川町店は月商1,500万円目標がクリアできるようになり、初年度年商は約1億5,000万円。2号店は神奈川の新百合ヶ丘オ―パ(07年4月、65坪)、3号店は長野の北松本(FC/07年11月、ブックマートとの複合、200坪)、4号店はお台場東京デックスビーチ(07年12月、雑貨のみ15坪)と順調に出店が続き、08年にはすでに川崎シネチッタが決定しています。

 「出店先としては主要な城下町を押さえたいですね。希望としては地元密着企業がFC加盟の条件」と宮本さん。そして、橋本さんが「2011年には全47都道府県に出店し、天下統一を果たしたい。その時の出店数は50(直営10、FC40)」と続けます。


●時代屋のホームページ
http://www.jidai-ya.com

【宮本みゆきさん プロフィール】
1975(昭和50)年、栃木県生まれ。大学卒業後、会社員勤め。時代小説好きがこうじて、2006年6月、時代屋グループ入社。同年10月、広報担当の女将に就任。「店の従業員はイメージに合わせて男性は作務衣、女性は着物が制服です。北松本店での経験が大変役立ちました。真田一族から武田、上杉とそれぞれ豪族ごとに贔屓がいるからです」。


(2007年11月取材 流通ジャーナリスト・藤木亮)→筆者紹介


「歴史時代書房 時代屋」神田小川町店 データ

■加盟者概要
法人名・オーナー名(年齢):(株)時代屋グループ 代表取締役 掛谷大介(33歳)
本業:書店
社員数:150名(グループ全体)
設立年:2006年2月
資本金:3,000万円
年商:15億円(グループ全体)

■店舗概要
店名:歴史時代書房 時代屋 神田小川町店
電話番号:03-3294-5460
店舗住所:東京都千代田区神田小川町2-3-12 神田小川町ビル1-2F
店舗アクセス方法(最寄駅など):都営新宿線小川町駅徒歩2分・東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅徒歩2分
FC事業の開業年:2007年11月
店舗坪数、席数:60坪(うちカフェ15坪、20席)
立地条件(駅前、郊外型など)、営業時間:繁華街立地 10:00〜22:00
開業資金:3,100万円

■経営実績表(FC加盟店の月次モデル数値)

売上高1,000万円
原価600万円
人件費120万円
地代家賃75万円
リース料
減価償却費
水道光熱費20万円
ロイヤルティ30万円
その他経費18万円
営業利益137万円

※データに関しては、加盟店、店舗オーナーまたは本部から提出していいただいた情報をそのまま掲載しています。
※加盟店オーナーのご意見は貴重ですが、これらは無数にあるFCビジネス・各種代理店事業に関する情報の一つです。自ら(もしくは自社)に最適なFC・各種代理店事業と出会うためには、各自で情報収集を重ねていく必要があります。

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