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たばこ年齢確認、店員ご難、売店など身分証提示厳格化、「もう成人」怒る客も。

[ 2012年7月4日 / 日本経済新聞 夕刊 ]

 たばこ販売の年齢確認をめぐり、コンビニエンスストアなどで客と店員のトラブルが増えている。自動販売機用の成人認証カード「タスポ」の導入を機に未成年者への販売で店側が摘発されるケースが増え、身分証の確認などを厳格に行うようになったことが背景にある。コンビニチェーンなどは、客に不快感を持たせずに確認を徹底する方法に知恵を絞っている。

 「週に1度はトラブルになる」。東京都千代田区のコンビニの40代の男性店長はため息をつく。たばこを買いに来た若者には必ず年齢を確認するようアルバイトにも徹底しているが「自分は30歳だ」「たまたま身分証を忘れただけなのに買えないのか」と怒り出す客が少なくないという。

 レジを待つほかの客から「早くしろ」と責め立てられることも。しかし、「未成年に販売してたばこ販売の免許を失えば、1日4万〜5万円の売り上げが消える。もめごとは嫌だが年齢確認は欠かせない」と話す。

 文京区の駅売店で働く60代の女性店員は「トラブルにならないよう『お客さんごめんね、すごく若く見えるから』と、できるだけ丁寧に聞くようにしている」という。

 大手コンビニ各社が加盟する日本フランチャイズチェーン協会(東京)が昨年度に全国の約4万5千店を対象に行った調査では、たばこや酒の購入者への年齢確認時に「素直に応じず文句を言う」「大きな声で脅す」といった客がいるとの回答(複数回答)は約3万件。10年度から7千件以上増え、担当者は「店員が身の危険を感じるケースもある」と指摘する。

 大手コンビニチェーンは年齢確認の徹底とトラブル防止の両立を急ぐ。セブンイレブンは昨年末、たばこ購入時にレジ画面に触れて年齢確認をしてもらう仕組みを導入した。「手続きを明確にすることでトラブル防止になっている」(担当者)。ファミリーマートはレジ台に貼った年齢確認表の指さしを求め、「20代」を指した客には身分証の提示を求める。

 ローソンは今月から、全国の約1万店に新システムを導入する方針。たばこなどの購入者に成人かどうかレジ画面で入力してもらい、店員が「20歳以上か疑問」と判断した場合は機械の音声が身分証の提示を求める。「直接声がけしないことでトラブルを避け、店員の安全を守りたい」(担当者)という。

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