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低価格ワイン、小売りが充実、「家飲み」需要に対応――イオン、西友。

[ 2012年10月24日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

イオン ボージョレのPB

西友 一部商品を値下げ

 大手小売りが低価格ワインの販売を拡大する。イオンは11月解禁の仏産の新酒「ボージョレ・ヌーボー」で同等品より3割安い初のプライベートブランド(PB=自主企画)商品を発売。西友は親会社の米ウォルマート・ストアーズの調達力を生かし、一部のボージョレを前年より1〜2割値下げする。ワインは4年連続で市場が拡大する成長分野。値ごろ感のある商品を投入し、需要を取り込む。

 イオンは2012年度に海外から直接調達するワインを2200万本と11年度より700万本増やす。5月に発売した初のPB「トップバリュコンドル」(580円)は販売本数がすでに約60万本に達した。11月には仏ボルドー産とボージョレのPBを投入。12年度はPBだけで200万本の販売を目指す。

 PBのワインは単一のワイナリーと組み、コンテナで大量に輸送するなどして価格を抑える。ボージョレでは「ヴィラージュ」と呼ばれる商品を980円で販売する。12年産のボージョレは品薄といわれているものの、PBの確保などで前年比1割増の販売を目指す。

 13年度はさらに4種類前後のPBを発売し、直接調達は3千万本弱になる見通し。メーカー品を含む販売量を12年度比で5割増やし、酒類売上高に占めるワイン比率を現状の10%から13年度には15%まで高める。

 西友はウォルマート傘下の英アズダなどの調達網を活用し、前年に880円だった「ヴィラージュ」のフルボトルを780円に値下げ。ハーフボトルも650円から500円に下げる。前年はフルボトルだけだった「ロゼ」のボージョレでも新たにハーフボトルを追加する。ボージョレでは前年比3割増の売上高を見込み、今秋冬のワイン全体でも前年比2桁増の売上高を目指す。

 小売り大手ではセブン―イレブン・ジャパンも11月上旬をめどに約1万4500のコンビニエンスストア全店にワインを斜めに並べる専用棚を導入。従来の棚では22本だった陳列本数を30本に増やし、1千円以下の商品を多くそろえる。

 酒類全体の需要が落ち込むなか、ワインの消費は堅調。11年の果実酒(ワイン)の課税数量は10年比9%増の約29万キロリットルだった。値ごろ感のある商品が増え、自宅で飲む「家飲み」の需要が伸長し、12年も2桁ペースの成長が見込まれている。

 酒類メーカーも低価格品を拡充しており、アサヒビールは9月、ペット容器入り国産ワイン「リラ」でハーフサイズ(320ミリリットルで参考価格238円)を発売。年間販売目標を当初計画の2倍の40万ケースに引き上げた。メルシャンも地域限定だったペット容器入りワイン4種(価格は500〜700円)の販売を9月から全国に拡大。販売量は前年同期を5割上回っているという。

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