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コンビニ大手3〜5月、既存店集客セブン突出、「100円コーヒー」奏功。

[ 2013年7月8日 / 日経MJ(流通新聞) ]

 大手コンビニエンスストアの2013年3〜5月期決算が出そろった。店舗過密で顧客の奪い合いが激しくなるなか、最大手セブン―イレブン・ジャパンの強さが際立った。「100円コーヒー」の本格導入などで客数を確保し、大手5社中1社だけ既存店が前年同期比で増収だった。大手5社は合計出店数が今年度も過去最高を更新する計画だが、投資負担を吸収する収益力はチェーン間で差が広がっている。

 国内コンビニは総店舗数が飽和水準といわれた5万を昨秋に超え、3〜5月は大手5社だけで約670店増えた。セブンイレブンは3月以降の4カ月で約430店増え、6月末時点で1万5500店を突破した。

 他チェーンが通りを挟んで新店を出してくるのは日常茶飯事になった。喫煙率の低下で、たばこの集客力にも陰りが出てきた。既存店を中心に、客をいかに呼び込むかが各社共通かつ最大の経営課題になっている。

 大手5社で既存店の客数が前年同期を上回ったのはセブンイレブンとファミリーマート。セブンイレブンは1・6%、ファミマは0・1%伸びた。セブンイレブンで客数の上積みに役立っているのが今年から本格的に販売しているいれたてコーヒーだ。カフェ風の味をレギュラーサイズなら100円で楽しめ、女性やシニアを含む幅広い層の顧客を取り込んだ。

 当初は1店当たり1日60杯の販売を見込んだが現在は80杯を超える。店頭での試飲を実施し、サービス導入が進んでいる西日本などで順次テレビCMを放映。首都圏も今夏をメドに全店に導入しCMも流す。セブンイレブンはいれたてコーヒーでは大手コンビニで最後発だが、一気に売り上げトップを狙う勢いだ。

 毎月実施する「おにぎり100円セール」も集客の1つの要だ。3〜5月期は広告宣伝費を135億円と前年同期より3割以上多く使い、露出を高めた。ただ客数の伸び幅は前年同期(2・5%増)と比べて小さく、今月から人気グループ「関ジャニ∞」と組んだ販促も始めた。井阪隆一社長は「マンネリにならないよう、常に新しいことを仕掛けていく」と話す。

【表】コンビニ大手5社の2013年3〜5月期業績         

   営業総収入(億円)   営業利益(億円)   既存店売上高増減率(%)

セブン―イレブン・ジャパン   1,610〓(9.3)   492〓(8.6)   0.9

ローソン   1,194〓(▲1.6)   143〓(2.5)   ▲2.1

ファミリーマート   823〓(0.6)   101〓(▲6.9)   ▲0.5

サークルKサンクス   373〓(▲5.6)   34〓(▲39.1)   ▲3.7

ミニストップ   333〓(12.5)   2〓(▲69.4)   ▲3.9

(注)カッコ内は前年同期比増減率%。▲はマイナス。営業総収入、同利益はセブンイレブンが単独、他社は連結。既存店売上高は単独         

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