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高級PB、食品スーパーも、東急ストアなど、品ぞろえ拡充、「プチぜいたく」、消費者取り込む。

[ 2014年6月7日 / 日本経済新聞 夕刊 ]

 食品スーパーの間で高品質のプライベートブランド(PB=自主企画)商品を増やす動きが広がっている。東急ストアは高品質PBを500品目程度と従来の2倍にする。ヤオコーもシューマイなどの品ぞろえを増やす。高品質PBで先行するコンビニエンスストアなどに対抗し、少し高めの商品を購入し手軽に「プチぜいたく」を楽しみたいというニーズに応える。

 東急ストアは数年以内に高品質PB「東急ストアPLUS」を500品目に倍増する。5月末に投入したプリンは濃厚な生クリームを使ったなめらかな味わいが特徴で、価格を1個199円とメーカー品の2倍にした。消費者アンケートを基に、上質なスイーツを求める女性客に受け入れられると判断した。

 ヤオコーは自社PBの高級ライン「プレミアム」シリーズを拡充。14年度には既存商品の刷新なども合わせて40の新商品を発売し、商品数を3月末の86品目から100品目程度に引き上げる。シューマイではメーカー品の2倍以上となる6個入り300円程度に設定。総菜商品を中心に素材の鮮度や調理方法にこだわり、他社との差異化につなげる。

 ユニーグループ・ホールディングスは今期、こだわりPB「プライムワン」の品目数を6割増の400品目に拡大。パンやデザート類などを増やし、高価格でも消費者に受け入れられやすいよう商品企画を工夫する。

 関西地盤のイズミヤは今春、ユニーとフジの3社で共同開発するPB「こだわりの贅沢(ぜいたく)」シリーズの食パンを発売した。原料に北海道産バターと生クリームを使用。1斤8枚入りで245円と従来のPBの2倍以上とした。

 地方の中小スーパーにも高品質PBが広がりそうだ。全国の加盟スーパー225社にPBを供給するシジシージャパン(CGC)は「CGCプライム」を立ち上げた。6月から和の食材や調味料を中心に産地や製法にこだわった独自商品を販売する。メーカー品より5割以上高いものが多く、加盟各社に提供する。

 食品スーパー各社はメーカー品の値引き競争によって、収益悪化に陥りがちだった。一方、セブン&アイ・ホールディングスの「セブンゴールド」、イオンの「トップバリュセレクト」といった高品質PBが売れた結果、少量で品質の高い商品を求める消費者も奪われている。食品スーパー各社は品質にこだわった独自商品を前面に打ち出すことで、収益向上を図りたい思惑もある。

 ▼高品質PB プライベートブランド(PB=自主企画)は、食品や日用品を中心にメーカーブランドを前面に出さず、小売りの企画に沿って開発した商品のこと。従来のPBはメーカー品に比べ1〜3割安いのが特長だが、最近は高品質な商品を求めるニーズを映し、原料や製法にこだわった高品質PBではメーカー品より高いものもある。

 日本経済新聞の推計では2013年度にイオンとセブン&アイ・ホールディングス、ユニー、ローソン、ファミリーマートの大手小売業5社のPB売上高は2兆円を超えたもよう。

【表】食品スーパー各社の取り組み   

PBの名称   特 徴

ユニーグループHD   

プライムワン   女性やシニア層のニーズにあった商品を開発

東急ストア   

東急ストアPLUS   ロールケーキなどデザート類のほかサンドイッチなど総菜を充実

ヤオコー   

Yes!ヤオコープレミアム   総菜を中心に、素材や製法にこだわっておいしさを追求

CGCグループ   

CGCプライム   和風調味料などが中心。6月から順次加盟スーパーで販売

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