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駅ナカコンビニ、セルフレジ導入、JR東、混雑時もスイカで素早く精算、大手チェーンに対抗。

[ 2014年8月22日 / 日本経済新聞 朝刊 ]

 東日本旅客鉄道(JR東日本)は運営するコンビニエンスストアで、来春までに東京都心の全店を含む150店に「セルフレジ」を導入する。精算時に店員に商品を渡す必要がなく、朝夕の混雑時の買い物を便利にする。品ぞろえも総菜を中心に2016年度までに全店で平均2割増やす。大手コンビニチェーンの攻勢で顧客が奪われつつあるため、サービスや品ぞろえをテコ入れする。

 JR東日本のコンビニ「NEWDAYS」は子会社、JR東日本リテールネット(東京・新宿)が運営する。駅構内の「駅ナカ」と呼ぶスペースに3月末で508店を展開している。13年度の売上高は998億円。

 セルフレジは商品をレジの前の所定の場所に置くと、バーコードを読み取る。読み取った商品名と金額を液晶画面に表示し、最後にJR東日本のICカード乗車券「スイカ」などで決済する。

 山手線の駅を中心に1店に1台ずつ順次導入しており、現在約100店に置いている。来春までに約150店に広げる計画で、山手線以外にも京浜東北線や中央線の都心の駅のほか、横浜、大宮、千葉などターミナル駅の店で取り入れる。仙台や新潟など大都市の駅の店にも置く。

 セルフレジを標準導入しているコンビニチェーンはない。駅構内のコンビニの大半は営業時間が午前6時半から午後10時までで深夜営業がないことなどから、未精算のまま持ち帰られるリスクが少ないと判断した。店内の混雑時に素早く精算できるセルフレジを標準導入して、顧客の取り逃がしを防ぐ。

 品ぞろえも今後2年半で2割増やす。現在の取扱品目数は、都心に多い店舗面積が50平方メートル未満の小型店で約1000、郊外などの大型店では約1800ある。

 消費者の健康志向を狙った総菜やサラダ、パンなどを充実させ出勤前の会社員の購入を見込む。電車での移動中に間食する人が増えていることから片手で食べられる食品なども増やす。ウイスキーを中心に酒類も増やし訪日外国人を含む行楽客の需要を狙う。秋からはいれたてコーヒーの販売を始め、15年度末までに200店以上に広げる。

 コンビニ大手の攻勢を受けてNEWDAYSの13年度の増収率は1・6%と伸び悩んでおり、平均客単価は360円と大手の6割程度の水準にとどまる。1人の客により多くの買い物をしてもらうようにし、客単価を100円引き上げることを目指す。

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